パワハラ対策などで、叱ることが難しくなっている昨今。パーソルキャリア(東京都千代田区)の調査によると、仕事において叱られる経験は「必要」とする割合は68.0%と、「不要」の32.0%を上回ったことが分かった。
年代別に「必要派」の割合をみると、20代が100.0%と最も高く、50代が83.3%、40代が75.0%、30代が50.0%で続いた。
必要派からは「リモートワークで仕事が見えない分、失敗かそうでないかの判断がつかない。上司から叱られてみたい」「上司がハラスメントを気にして叱られた経験がない。将来の自分が心配になる」などのコメントあった。不要派からは「叱られても、納得感がなければ響かないので必要ない」「人前で叱責したり、必要以上に怒鳴ったりするのはいらない」といった声があった。
「謝る時の弁解」については、「必要」が80.0%と「不要」の20.0%を上回った。年代別に「必要派」の割合をみると、40代(85.7%)と50代(76.9%)は高めだった。一方、20代(50.0%)と30代(40.0%)は低めだった。
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必要派からは「背景と今後の改善策をセットで伝えてフィードバックをもらう過程は必要」「相手を不快にさせないための弁解もある。令和でも必要なスキルだと思う」などのコメントがあった。不要派からは「結果のみで判断する人に弁解をすると逆効果になる場合もあるので、注意が必要」「自分から言うより相手に問われて答えた方が、相手に良い形で受け入れてもらえると思う」といった声があった。
●ハラスメントの境界線
ハラスメントの境界線が難しくなっているが、「髪型の変化に触れるのはセクハラか否か」を聞くと、「セクハラだと思わない派」が77.0%と「セクハラだと思う派」の23.0%を上回った。
セクハラだと思わない派からは「見た目をほめることもコミュニケーションの内。ただし、言い方は注意だと思う」、セクハラだと思う派からは「セクハラは受け取った側の判断。だから今は口に出さないようにしている」といった声があった。
インターネットによる調査で、対象は現在職を持つ20〜50代の男女187人。調査期間は4月7〜30日。
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