田植えを体験する修学旅行生=8日、石川県能登町 東京からの修学旅行生の一行が8日、能登半島地震の被災地を訪れた。石川県によると、地震後、能登半島6市町に修学旅行生が訪れるのは初めて。能登のなりわいの大きな柱だった観光業は地震で大きな打撃を受け、本格的な再開には至っていないが、県は「復興の状況をよく見て学んでほしい」と期待を寄せる。
被災地を訪れたのは、県と金沢市が誘致を進めてきた東京都目黒区立東山中学校3年の生徒約100人。
生徒らは能登空港で県職員らの出迎えを受けた後、民宿が集まる「春蘭の里」(同県能登町など)で県が推進する水素エネルギーの地産地消の取り組みについて説明を受け、「水素グリル」で調理されたちくわを試食。地元農家の話を聞き、田植えも体験した。