
庶民の味方「カツオ」の価格が高騰している一方、「クロマグロ」の価格が下がっています。今後どの魚を選ぶのがオトクなのか?調べました。
旬のカツオの卸値は前年同時期1.5倍に…なぜ獲れない?井上貴博キャスター:
8日の都内にある鮮魚店でのカツオとマグロの現在の値段を見ていきます。
▼カツオ
約500g 1814円
▼めばちまぐろ 中トロ
約300g 1823円
カツオの豊洲市場・卸売価格(中値)は4月25日〜5月1日にかけて、前年の同じ時期に比べて約1.5倍に上がっています。
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では、なぜ今カツオの値段が上がっているのでしょうか。
例年で見ていくと、カツオの群れは黒潮にのって暖かい潮の流れと共に北上していきます。
冬でも三陸沖などで取れて、最近では北海道でも取れると言われています。これは温暖化の影響で北の海も暖かくなっているので、カツオがどんどん北上していくそうです。
2025年はどうなっているのかというと、関東近海は暖かい潮の流れが入ってきておらず、カツオの北上に遅れが出ているということです。
元水産庁職員の上田勝彦さんに話を伺うと、「7月〜8月になればカツオも北上してくる。漁獲高も上がり、値段も下がる」と話していました。
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井上キャスター:
美味しいカツオの選び方を見ていきます。
上田さんによると、鮮度が良いカツオは「ルビー色」がいいそうです。鮮度が落ちると黒ずみ、ストレスがかかっていると茶褐色になるそうです。
また、好みのカツオを選ぶ際に、マグロの刺身の赤身が好きな人はカツオの「背中側」を、中トロが好きな人はカツオの「お腹側」を選ぶといいそうです。
カツオを食べる際に調味料にもこだわるといいそうで…
脂が少ない背中側の場合、酸味・苦味を相殺する▼しょうが、▼からし、▼マヨネーズ
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脂が多い腹側の場合、脂っぽさを中和する▼にんにく、▼わさび、▼ネギ
あとは、切り方についてもひと工夫ということで、脂が多い部分は「薄切り」に、脂が少ない部分は「厚切り」にするとよさそうです。