24年度消費支出、0.1%減=食料の節約志向強まる―総務省

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2025年05月09日 09:01  時事通信社

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時事通信社

東京都内のスーパーの食品売り場で買い物する人たち(資料写真、EPA時事)
 総務省が9日発表した家計調査によると、2024年度平均の1世帯(2人以上)当たりの消費支出は月30万4178円で、物価変動の影響を除いた実質で前年度比0.1%減少した。前年度を下回るのは2年連続。物価高の影響で、食料への支出に対する節約志向が強まった。

 食料は野菜・海藻や肉類、果物への買い控えが響いて1.0%減。価格高騰が続く米への支出は1.1%増えた。自動車メーカーの認証不正問題による出荷停止の影響で、交通・通信は2.6%減となった。家具・家事用品は1.4%減、被服及び履物が1.9%減、教養娯楽が1.5%減だった。

 物価高を受け、消費支出額は2002年度以来、22年ぶりの高水準。消費支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」は28.3%と、1981年度以来43年ぶりの高水準となった。

 同時に発表した25年3月の消費支出は33万9232円と、前年同月比2.1%増加した。プラスは2カ月ぶり。気温低下による暖房の使用で光熱・水道が増えたほか、パソコンの買い替えで教養娯楽が伸びた。 
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