【競馬予想】NHKマイルCは高配当ゲットのチャンス! 2歳時に重賞を制した実績馬2頭が本領発揮

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2025年05月10日 07:20  webスポルティーバ

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 3歳馬のマイル王決定戦、GINHKマイルC(東京・芝1600m)が5月11日に行なわれる。

 1番人気が予想されるのは、昨年末のGI朝日杯フューチュリティS(12月15日/京都・芝1600m)を制したアドマイヤズーム(牡3歳)。今年初戦となる前走、GIIニュージーランドトロフィー(4月12日/中山・芝1600m)では2着に敗れたものの、始動戦としては上々の内容を見せたからだ。スポーツ報知の坂本達洋記者も、そんな戦前の評価に頷いてこう語る。

「昨年の覇者ジャンタルマンタルをはじめ、マイルの2歳GIを勝っている実績は評価されて当然です。現にここ数年のほかの年を見ても、2021年に3着に入ったグレナディアガーズ、2019年に勝利したアドマイヤマーズなど、この舞台では朝日杯FSの勝ち馬が好走しています」

 さらに坂本記者は、アドマイヤズームのこの一戦に向けての本気度について言及する。

「アドマイヤズームの陣営は、早い段階からクラシック路線ではなく、ニュージーランドトロフィーからNHKマイルCを目指す青写真を描いて、マイル路線一本に絞ってきました。2着だった前走後にも、管理する友道康夫調教師が『本番に向けて、関東への輸送などいい経験ができました。(レース自体も)次につながる競馬だったと思います』と、前哨戦における収穫についてコメント。イメージどおりのステップを踏んできていると見ていいでしょう」

 ただし、NHKマイルCでは1番人気が苦戦傾向にある。過去10年の結果を見ても、1勝、2着2回、3着1回と、馬券に絡んでいないことのほうが多い。

 翻(ひるがえ)って、伏兵の台頭は頻繁に見られる。おかげで、3連単の配当は昨年を除いて、すべて万馬券。2022年の150万円超えを筆頭に、10万円超えの高額配当が6回も出ている。そういう意味では、穴党垂涎のレースと言える。

 こうした傾向を受けて、坂本記者もアドマイヤズームを評価しつつも、今年のレースで激走が期待できそうな伏兵にも目を向ける。そして、2頭の穴馬候補をピックアップした。

 1頭目は、サトノカルナバル(牡3歳)だ。

「鞍上がダミアン・レーン騎手となった分、配当的な妙味はいくらか薄くなってしまいましたが、秘める能力の高さからすると、金星もあると期待しています。

 前走のGIII共同通信杯(2月16日/東京・芝1800m)は5着に敗れましたが、敗因は初めて挑む1800mという距離が長かったからでしょう。中間の調教がよかったにもかかわらず、直線で思ったより弾けなかったですからね。

 新馬戦(6月22日/東京・芝1400m)、続く2戦目のGIII函館2歳S(7月13日/函館・芝1200m)と連勝しているように、もともと同馬はスピードが勝ったタイプ。マイル戦になれば、見直せます。

 2走前にはアメリカのGIブリーダーズカップジュベナイルターフ(11月1日/デルマー・芝1600m)に挑戦して9着と惨敗を喫していますが、これも初の海外遠征で、仕上がり早な世界トップクラスが相手では分が悪かったと思います。

 父がキタサンブラックで、血統的には中距離のイメージが強いかもしれません。しかし、母系はスピード志向が強く、この路線の選択にはトップステーブルである堀宣行厩舎のジャッジを信頼すべきでしょう。

 この中間の仕上がりも順調です。1週前追い切りでは、美浦のWコースで5ハロン65秒9−1ハロン10秒9という好時計を馬なりでマーク。併せた古馬オープンのダノンエアズロックを相手に、脚色も優勢で併入しました。

 優れた脚力とスピードを感じさせるには、十分な動きを披露。マイルへと距離を短縮した今回、能力全開という姿を見たいですね」

 坂本記者が注目するもう1頭は、GIII札幌2歳S(8月31日/札幌・芝1800m)の勝ち馬マジックサンズ(牡3歳)だ。

「同馬はマイル以下のレース自体、今回が初めてとなりますが、こちらも条件替わりで大化けがありそうな素質の高さを感じます。陣営としては、GI日本ダービー(6月1日/東京・芝2400m)への出走が賞金的に厳しいこともあり、広い東京コースならマイル戦にも対応可能とみて参戦を決めたようですが、その選択には私も賛成です。

 軽い骨折明けだった前走のGI皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)は、大外の18番枠発走と厳しい条件でした。それでも、4角13番手からメンバー最速の上がり33秒8という末脚を繰り出して6着と奮闘。最後のキレ味は目を引きました。

 勝ち時計が1分57秒0とレースレコードをマークした高速決着にあって、それに対応できたのは大きな収穫。東京でも、同馬の持ち味が生かされそうな感じがします。

 2走前のGIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)での16着惨敗は、道中で引っかかって消耗した結果。度外視していい一戦です。デビュー2連勝で札幌2歳Sを制した能力は相当なもので、GI馬を倒すチャンスは大いにあると見ています」

"荒れる"レースとして知られるNHKマイルC。2歳夏に重賞を勝って「早熟」といった評価も囁かれているサトノカルナバルとマジックサンズだが、東京マイルの舞台であらためて本領を発揮してもおかしくない。

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