殺人容疑で孫の高校生逮捕＝高齢夫婦死亡、発見者装う―愛知県警

　愛知県田原市の民家で男女２人の遺体が見つかった事件で、県警は１０日、遺体の身元を住人の男性（７５）とその妻（７２）と確認し、うち男性に対する殺人容疑で、同居する孫で高校２年の男子生徒（１６）を逮捕した。孫は第一発見者を装っていたが、調べに「間違っているところはないです」と容疑を認めている。

　捜査１課によると、孫は祖母の殺害についてもほのめかす供述をしているという。司法解剖で死因は２人とも出血性ショックと判明。いずれも全身に多数の刺し傷や切り傷があり、首の傷が致命傷だったとみられる。

　逮捕容疑は９日午前２時ごろ、田原市大草町の自宅で、祖父の首を刃物で刺すなどして殺害した疑い。

　同課などによると、孫は同日午後４時３５分ごろ、母親（５３）と外出先から帰宅した際、１階の寝室で祖父母が血を流して倒れていると母親に告げて、通報してもらっていた。

　その後、田原署で事情聴取を受け、未明に殺害していたことを自供したという。

　孫は母屋で祖父母と同居し、両親は同じ敷地内の離れに住んでいた。捜査１課は田原署に捜査本部を設置し、祖父母との間で何らかのトラブルがあったとみて動機などを調べる。　

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