ジェラード監督が欧州帰還？　不振の古巣レンジャーズがリストアップ

　レンジャーズ（スコットランド1部）は、元指揮官のスティーヴン・ジェラード氏を新監督候補にリストアップしているようだ。9日、イギリス紙『テレグラフ』が報じた。

　宿敵セルティックの独走を許し、4年連続のリーグ2位フィニッシュが決まったレンジャーズ。2月にフィリップ・クレマン前監督を解任して以降、バリー・ファーガソン暫定監督がチームを率いており、正式な後任を探している最中だ。

　そこでレンジャーズは、ジェラード氏の約4年ぶりとなる復帰を検討しているようだ。現役時代にリヴァプールなどで活躍したレジェンドは、同クラブのアカデミーで指導者キャリアをスタートし、2018年夏からグラスゴーの名門で指揮。2020−21シーズンにスコティッシュ・プレミアシップの無敗優勝を成し遂げた。

　レンジャーズでの功績が認められたジェラード氏は、2021年11月にアストン・ヴィラへステップアップを果たした。しかし、監督としてのプレミアリーグ挑戦は成功とは言えず、約11カ月で解任の憂き目に遭った。2023年夏からはサウジアラビアのアル・イテファクを率いたものの、同クラブでも成績不振により今年1月末に職を解かれた。

　なお、ジェラード氏はレンジャーズの「2桁に上る監督候補リスト」のうちの一人に過ぎず、現時点で明確な有力候補はいないようだ。同クラブはジェラード氏のほか、元ウルヴァーハンプトンのガリー・オニール氏、元ルートンのロブ・エドワーズ氏、元サウサンプトンのラッセル・マーティン氏らもリストアップしているという。