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<バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)チャンピオンシップ:宇都宮93−71三河>◇クオーターファイナル◇第1戦◇10日◇日環アリーナ栃木
宇都宮ブレックスの24歳、高島紳司がチームを救う活躍を見せた。
第1クオーター(Q)から終始、優位にゲームを進めていたが、第4Qに三河の反撃を食らい、2点差につめられた。嫌な流れを止めたのが高島だ。約1分の間に2本の3点シュートを決めると、味方のスチールからレイアップシュートを決める。試合終了近くにもう1本、3点シュートを決め、第4Qだけで11得点を挙げる大活躍だった。
「押されている雰囲気があったので、自分が何とかしたいと思った。雰囲気を変えたいと思いました」。プロ1年目の昨季は、シーズン終盤のケガの影響で、チャンピオンシップ(CS)では3試合で得点ゼロに終わった。「何もできなかった。初めての経験でもあったし、少し緊張してしまった。今でもあの時の悔しさがフラッシュバックすることがある」。今季はCSでもチームに貢献することを個人の目標とし、日々、技術を磨いてきた。
特に、2月に急死したケビン・ブラスウェルヘッドコーチ(HC)と一緒に取り組んできたドライブと3点シュートの精度を上げ、1年後の大事なCS初戦で14得点5リバウンド。それでも「これで浮かれることはない。明日はマークがきつくなるかもしれないが、僕とは違うヒーローが出てくればいい。チームの勝利だけにフォーカスします」と冷静だ。
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昨季はクオーターファイナルで千葉ジェッツと3試合戦い、1勝2敗で敗退。初戦の第1クオーター(Q)に18−26と出遅れた結果、70−82で負けてしまい、最後までメンタルで後手に回ってしまった。エースの比江島慎は「途中、集中力が切れて相手の流れを止められない時間帯もあったけど、昨季の反省から慌てず落ち着いて対応できた」と振り返った。
ジーコ・コロネルHC代行も「しっかり勝ちきるプレーができたことがうれしい。高島選手の素晴らしく大きなプレーもあった」と笑顔を見せる。第2Q終了まで残り4秒でコートに入れた鵤誠司が、ブザービーターを決めるなど、采配にもさえがあった。「パスをさばいてもらいたかった。選手たちの熱いパフォーマンスに助けられた」。昨季とは違う、手応えのあるスタートとなった。【沢田啓太郎】
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