ボーフムはマインツに完敗 [写真]=Getty Images ブンデスリーガ第33節が10日に行われ、三好康児が所属するボーフムは、佐野海舟が所属するマインツに1−3で敗れた。この結果、5年ぶりの2部降格が決まった。
前節終了時点で5勝7分20敗の勝ち点「22」獲得にとどまり、最下位の18位に沈むボーフム。今節を黒星で終えると、無条件で自動降格が決まり、引き分け以上で終えたとしても、他会場で16位のハイデンハイムが勝利したならば、最終節にわずかな望みを繋ぐことすらも叶わない。まさに“背水の陣”で同試合を迎える。
対するマインツは、前節終了時点で13勝9分10敗の成績を残し、勝ち点「48」を獲得。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内である4位フライブルクとは勝ち点差が「4」となっており、この試合を引き分け以下で終えると、他会場の結果によっては“欧州最高峰の舞台”へつながる切符を手にすることはできない。こちらも負けられない状況で今節を迎える。
負傷中の三好はメンバー外、佐野がスターティングメンバーに名を連ねた試合は、スコアレスで迎えた前半アディショナルタイムに均衡が破れる。マインツはペナルティエリア手前中央の位置でフリーキックを獲得すると、ナディーム・アミリが右足で見事な一撃を叩き込む。マインツが先手を取った。
マインツの1点リードで後半へ折り返すと、立ち上がりの53分にはリードを広げる。敵陣右サイドでのスローインから、アントニ・カシがフリックしてボールを繋ぐと、ボックス内でフリーになったイ・ジェソンが逆へつなぐ。最後はフィリップ・ムウェネがダイレクトでゴールネットを揺らし、マインツが大きく勝利を手繰り寄せた。
さらに73分、ペナルティエリア手前で前を向いたヨナタン・ブルカルトが豪快なミドルシュートを叩き込み、マインツが3点目をゲット。終盤に入った84分には、ゴール前のセカンドボールに反応したゲリット・ホルトマンによるシュートで、ボーフムが1点を返したものの、後半アディショナルタイムにはパウル・ネーヴェルの右足シュートでマインツがトドメの4点目。試合はこのままタイムアップを迎えた。
勝利したマインツは勝ち点を「51」に伸ばしたが、他会場では4位のフライブルクが勝利したことで、勝ち点を「55」に伸ばしており、残り1試合での逆転は不可能に。目標をヨーロッパリーグ(EL)出場に切り替えることとなった。
一方のボーフムは、2020−21シーズン以来となる2部降格が決定。直近の3シーズンは、残留争いに身を置きながら粘っていたものの、5年ぶりに2部へ戻ることとなってしまった。
次節が今季のブンデスリーガは最終節。17日に一斉開催され、ボーフムは敵地でザンクト・パウリと、マインツはホームでレヴァークーゼンと、それぞれ対戦する。
【スコア】
ボーフム 1−4 マインツ
【得点者】
0−1 45+3分 ナディーム・アミリ(マインツ)
0−2 53分 フィリップ・ムウェネ(マインツ)
0−3 73分 ヨナタン・ブルカルト(マインツ)
1−3 84分 ゲリット・ホルトマン(ボーフム)
1−4 90+3分 パウル・ネーヴェル(マインツ)