
「Xiaomi(シャオミ)」は3月、サブブランド「POCO」の上位モデル「POCO F」シリーズから新モデル2種類を発売しました。
どちらも10万円を下回るミッドレンジの価格帯ながら、ハイエンド向けのプロセッサーを搭載しており、コストパフォーマンスに優れている印象があります。
ここでは、そんな新モデルである「POCO F7 Ultra」と「POCO F7 Pro」の違いについてチェックしていきます。
●最上位モデル「Ultra」とそれに次ぐ「Pro」
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最上位モデルに相当するのが「POCO F7 Ultra」、若干スペックを下げたモデルが「POCO F7 Pro」です。ブランド公式サイトでの販売価格は、前者が9万9980円〜(税込、以下同)、後者が6万9980円〜となっており、両者には3万円の差があります。
搭載するプロセッサーは、POCO F7 UltraがQualcomm(クアルコム)の最新フラッグシップモデル「Snapdragon 8 Elite」で、スマホの処理性能を計測する「AnTuTu Benchmark」の総合スコアも260〜280万程度という高い数値を誇ります。
一方、POCO F7 Proはひと世代前のハイエンドである「Qualcomm Snapdragon 8 Gen3」を搭載しています。ただし、こちらもAnTuTuのスコアは180万程度あり、最新世代ではないものの、重めのゲームにも十分に対応できる性能です。
また、どちらの機種もXiaomi独自のAI機能である「Xiaomi HyperAI」をサポートしています。
●縦横サイズやディスプレイの仕様はほぼ一緒
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いずれのモデルも、縦横サイズが74.95(幅)×160.26(高さ)mm、ディスプレイサイズが6.67インチで共通しています。
本体の厚さと重さに関しては「POCO F7 Ultra」が8.39mmで212g、「POCO F7 Pro」が8.12mmで206gとわずかな違いがありますが、体感で気になるほどではないでしょう。
ボディーのデザインも似ています。ただし、カラーバリエーションについては「POCO F7 Ultra」がブラックとイエローの2色展開で「POCO F7 Pro」はブルー、シルバー、ブラックの3色展開と異なっています。
ディスプレイのスペックは共通しており、通常1800ニト、ピーク輝度3200ニトと屋外使用にも適した高輝度に対応し、リフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは最大480Hz。「ゲームターボモード」を有効にした際のインスタントタッチサンプリングレートが最大2560Hzという仕様です。
ディスプレイのスペックが共通であることを考慮すると「POCO F7 Pro」のコストパフォーマンスが非常に高いことがわかります。
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●カメラや充電スピードには差がある
POCO F7 UltraとPOCO F7 Proで明らかに差がある仕様は、カメラと充電スピードです。
背面カメラはUltraが3眼構成、Proが2眼構成で、望遠カメラの有無と解像度が異なります。
具体的には、Ultraの背面カメラは、メイン(5000万画素)+望遠(2.5倍、5000万画素)+超広角(3200万画素)。Proの背面カメラは、メイン(5000万画素)+超広角(800万画素)です。より柔軟な構図で撮影を楽しみたい場合には、上位モデルPOCO F7 Ultraにメリットがあります。
充電スピードについては、それぞれ急速充電に対応しているものの「POCO F7 Ultra」が120W、「POCO F7 Pro」が90Wと若干の差があります。ただし、1%から100%までの充電にかかる時間は、それぞれ約34分と約37分とされており、使用感には大きな差はないでしょう。
そのほかの特徴としては、両モデルともNFCには対応しているもののFeliCaは非搭載であること、IP68の防水防じん性能を備えていること、Wi-Fi 7をサポートしていることなどを抑えておきましょう。