ヴィクトリアマイル2025に出走予定のアルジーヌ(24年12月撮影、ユーザー提供:旅っ程さん) (株)ロードホースクラブが12年ぶりのJRA・GI制覇なるか。昨年のターコイズSを制したアルジーヌ(牝5、栗東・中内田充正厩舎)が、ヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。
(株)ロードホースクラブはケイアイファームの生産馬が募集馬の中心となっているクラブ法人。これまでに01年のオークスを制したレディパステル、国内外でGIを6勝したロードカナロア、今年の日経新春杯を制したロードデルレイなどの活躍馬を送り出してきた。JRAの重賞は28勝。ただ、同じくGIとなると5勝しているものの、13年のスプリンターズSのロードカナロアが最後となっている。
ヴィクトリアマイルにはアルジーヌがエントリーしている。父がロードカナロアなら、母のキャトルフィーユは14年のクイーンSの覇者。両親ともにクラブOBという血統馬だ。なかなか使い込めずに出世が遅れていたが、昨夏から軌道に乗った。3勝クラスの博多Sを勝ち、重賞初挑戦のクイーンSが3着。秋を迎えてリステッドのカシオペアSを快勝すると、続くターコイズSで重賞ウイナーの仲間入りを果たした。前走の阪神牝馬Sで連勝はストップしたものの、サフィラからハナ差の2着だから、勝ちに等しい内容。今まさに充実期といった雰囲気なので、GIでも好勝負になるだろう。
クラブにとって久々のビッグタイトル獲得となるか。多くの出資者を喜ばせる走りを期待したい。