今季3敗目を喫したオリオールズ・菅野智之(写真=GettyImages)● オリオールズ 0−4 ツインズ ○
<現地時間5月14日 オリオールパーク・アット・カムデンヤーズ>
ボルティモア・オリオールズがツインズとの本拠地3連戦でスイープ負け。先発登板した菅野智之投手(35)は7回途中4失点という投球で敗戦投手となった。
中5日でのマウンドに上がった菅野は、目下10連勝中のツインズと対戦。初回をわずか9球でフライアウト3つに仕留め、2回表には先頭の4番リーに右中間へのライナーを浴びるも、中堅手セドリク・ムリンスがダイビングキャッチ。後続も打ち取り、2イニング連続の三者凡退と好スタートを切った。
ところがスコアレスで迎えた3回表、先頭の7番ルイスにこの試合初安打を許すと、一死の後、9番カーシーJr.にフルカウントから内角低めのスイーパーをすくい上げられ、右越えの1号2ランを浴びた。さらに、続く1番バクストンへの初球シンカーが真ん中高めに浮き、左中間スタンドへ2者連発の10号ソロ。痛恨の2球連続被弾により3点の先制リードを与えた。
その後3イニングは立ち直りを見せて無失点とし、球数93球ながら7回表にも続投。しかし、一死から6番カストロに二塁打を浴びてピンチを背負うと、この試合の103球目、7番ルイスへの初球カットボールがど真ん中に入り、左前適時打でダメ押しの4失点目。直後に投手交代が告げられ、今季3敗目が記録された。
オリオールズ打線は試合通して三塁を踏むことすらできず、6安打完封負け。この敗戦により、ツインズに対してはホーム・アウェイ合わせた今季6試合で全敗。借金が今季最多の「12」に膨らみ、アメリカン・リーグ東地区の最下位に沈んでいる。
この試合の菅野は6回1/3、今季最多103球を投げて6被安打、1四球、3奪三振、4失点という投球。これまでの登板では苦しむチームの“連敗ストッパー”として好投を続けていたが、ツインズの勢いを止めることはできず、自己ワースト失点を喫して黒星。今季9戦目を終え、成績は4勝3敗、防御率3.08となっている。