1位はヴィクトリアマイル GI3連単ランキング

　東京競馬場で5月18日(日)に行われるヴィクトリアマイル(4歳上牝・GI・芝1600m)。マイル女王を決する一戦には、23年阪神JF覇者のアスコリピチェーノや今年の金鯱賞を制したクイーンズウォーク、悲願のタイトル獲得を狙うボンドガールなどが集った。本稿では同レースの開催にあたり、歴代のGI3連単高配当をランキング形式で紹介する。

■5位・449万7470円・19年高松宮記念
　典型的な内枠決着となった一戦。勝ったのは3番人気のミスターメロディだった。前哨戦の阪急杯は不利に泣いて7着だったが、本番で巻き返し成功。3番枠からロスのない立ち回りで抜け出し、GI初制覇を果たした。2着には4番枠の12番人気セイウンコウセイ、3着には7番枠の17番人気ショウナンアンセムが続き、1番人気のダノンスマッシュは13番枠も堪えて4着に終わった。

■4位・700万2920円・08円桜花賞
　大混戦と目された牝馬クラシック第一弾は大波乱となった。ゴール前で上位がガラッと入れ替わる展開。坂を上がって内目からエフティマイアが先頭に立ったが、これをゴール前でかわしたのはレジネッタ。地方・兵庫から移籍した小牧太騎手は悲願のGI初制覇を果たした。3着にソーマジックが突っ込み、12番人気→15番人気→5番人気の決着。3連単は桜花賞史上最高の700万円超え馬券だった。

■3位・973万9870円・07年NHKマイルC
　主役不在の一戦、単勝1番人気は5.5倍のローレルゲレイロだった。好位から押し切りを図ったものの、これをゴール前で捕らえたのは17番人気のピンクカメオ。鞍上の内田博幸騎手の叱咤に応えて大外から強襲し、人馬揃ってのGI初制覇を果たした。3着は18番人気のムラマサノヨートー。1番人気が馬券に絡みながら、3連単は当時のGI史上最高配当となる970万馬券となった。

■2位・1098万2020円・08年秋華賞
　京都芝2000mでままある、内を回した馬同士の決着となった。中団でロスなく運んだブラックエンブレムが、そのまま内を突いて差し切り。後方イン追走のムードインディゴが、直線で外から追い上げて2着。そして番手から3角先頭の積極的な立ち回りを見せたプロヴィナージュが3着に粘り込んだ。11番人気→8番人気→16番人気で決着し、3連単はGI史上初の1000万馬券となった。

■1位・2070万5810円・15年ヴィクトリアマイル
　最低人気の伏兵ミナレットの大逃げが波乱を呼んだ。後続の多くはリズムを崩されたのか、直線で伸びを欠く。そんな中、番手で運んだ12番人気のケイアイエレガントが渋太く脚を使い、残り100mで先頭へ。そのまま押し切るかと思えた瞬間、ただ1頭伸びてきたのが5番人気のストレイトガールだった。グングン差を詰めると、最後の一完歩でケイアイエレガントを捕らえてフィニッシュ。6歳にしてGI初制覇を果たした。3連単はGI史上初の2000万円馬券。これは今でもGIの史上最高配当に君臨している。