
最近は新卒社員の初任給を30万円や40万円に上げる企業もあるようだが、同時に中堅社員の待遇や扱いも改善しなければ、そのうっぷんは後輩へ向かってしまうかもしれない。
投稿を寄せた三重県の30代女性(エンジニア)は、かつて勤務していた会社での陰湿なパワハラ体験を振り返った。
女性が入社すると会社は温かく迎え入れてくれたが、「自分はチヤホヤされなかった」「私の居場所を取るな」と嫉妬の矛先を向けてきたのが、先輩の女性社員Aさんだった。仕事の片付けをしていただけで「何をこそこそしているの? 気持ち悪い」と罵倒してくることもあった。
「私が入社した時は嫌な事を言われ続けたので、貴女も同じ思いすれば良かったと思っていた」
先輩としてあるまじき発言だが、こういう人を実際に見たことがある人もいるだろう。嫉妬心をむき出しにしてくるAさんに、女性は心身ともに追い詰められていった。(文:天音琴葉)
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「自分は歓迎会されていない」と執拗に言い続ける
特にAさんが異常なまでに執着したのが「歓迎会」だ。女性の歓迎会が開かれたことに対し、「自分はされていない」と繰り返し訴え続けた。
「他の人の歓迎会の時ですら、席を離れて座るのにわざわざ隣に来て、こちらを見ながら『自分は歓迎会されていない』と言ってくるのでウンザリするし、しつこい」
仕事中のAさんは「都合の悪い時だけフレンドリー」になるが、基本的には「威圧的」な態度だったという。
「ニックネーム呼びから急に高圧的な苗字呼びに変えられ怖かった。無視もしょっちゅうあった」
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常にAさんの顔色を窺っていた女性だが、ついに体が悲鳴を上げた。日に日にエスカレートするハラスメントにより、
「毎日胃が痛くお腹の調子も悪くなり胃カメラや内視鏡までしましたが結果はストレス」
という深刻な状態に陥る。この状況をAさん本人に伝えても「他の人や会社の形態のせい」にされ、反省の色は皆無だった。
「ちょっとキツく言えばパワハラと言われ生きにくい世の中」と開き直る
そこで上層部に相談したところ、過去にもAさんが同様の問題を起こし注意されていたことが発覚した。しかし当の本人は改善するどころか、取引先の電話対応中に、
「『ちょっとキツく言えばパワハラと言われ生きにくい世の中』だと笑いながら恥ずかしげもなく取引先へベラベラ喋っていた」
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と開き直る始末。女性は「自分がパワハラをしてる自覚も無ければ、注意されても直す気も改善する気もない」と呆れるしかなかったようだ。
女性によると、Aさんは「言いたい事は言わないと気が済まない性格」だった。相手が意見を言っても「全て否定的な言葉で返され、自分が正しいという言い方をされ、全く会話にならない」という状態で、職場でも孤立していたそうだ。
「少しでも気に入らないと、誰にでも当たり散らし怒鳴り散らして、周りから距離を置かれて警戒されている。言葉遣い1つ気に入らないだけで逆鱗に触れるし、なぜ怒鳴られているのか理由が分からない時がほとんどであった」
さらに、この職場にはBさんという、問題の女性社員がもう一人存在した。管理職でもないのに勤怠に口を出し、目上の人にも平気でタメ口をきく。あろうことか「私だから許されるでしょ」と公言し、誕生日やクリスマスにはプレゼントを要求。既婚者である年下の同僚に「離婚して自分と結婚して」と迫るなど、常軌を逸した言動が目立ったという。
あろうことか会社側はAさんとBさんを放置していたため、2人が独断で現場を仕切っていた。当然、「何の権限があってあの2人が好き勝手仕切ってるのか」と周囲の不満が高まっていた。
「2人を自由にさせこのようにした会社側にも責任はあるし、社長自身が頼りなく嫌な事に関しては逃げている」と、会社の対応にも強い不信感を抱いていた女性は、ついに退職を決意。
「一社員でしかないおばさん達が若い芽を摘むような会社では、この先この会社の未来は目に見えている。心の底から退職して良かったと思える会社でした」
退職後も元同僚達と時々会っているという女性は、「(Aさんの)パワハラはエスカレートし好き放題している」と耳にするそうだ。
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