写真 セリエA第37節が行われ、残留を目指す16位パルマと覇権奪還に王手をかけた首位ナポリが対戦した。
日本代表GK鈴木彩艶擁を擁するホームのパルマは、この試合に勝てば自力での残留が確定する状況。対するナポリは2位インテルを勝ち点1差でリードしており、勝利すればインテルの結果次第でスクデット獲得が決まる大一番となった。
両者ともに負けられない一戦は、両チームともに球際で強さを見せると共に、互いの守護神が好プレーを披露。先発したGK鈴木は、アンドレ・フランク・ザンボ・アンギサの決定的なシュートにギリギリで反応し、間一髪のところで失点を免れるなど、存在感を発揮した。
試合は、両チームともに得点を許さないまま終盤へ。ゴールレスのままアディショナルタイムを迎えると、試合終了目前の90+6分に途中出場のナポリFWダビド・ネレスがボックス内で倒されてPKを獲得する。しかし、その直前のプレーでジョバンニ・シメオネにファウルがあったとしてフィールド・オン・レビューの末に判定は取り消された。
結局、試合は0−0まま終了となり、両チームが勝ち点1を分け合う結果に。同時間帯に行われたインテルvsラツィオが引き分けに終わったこともあり、ナポリは首位のまま最終節を迎えることになった。そして残留を争うパルマは、降格圏の対象チーム、レッチェとエンポリが揃って勝利したことで勝ち点差が「2」に縮まった状況で運命の最終節を迎える。
今季の最終節となる次節、パルマは敵地でアタランタと対戦。勝てば無条件での残留となるが、勝ち点で並んだ場合は当該チーム間の成績が優先され、パルマはレッチェとエンポリに1分け1敗のため、引き分け以下の場合は他会場の結果次第となる。一方のナポリは、ホームでのカリアリ戦。こちらも勝てば2年ぶりとなるセリエA優勝が決定する状況だ。
■セリエA順位表(第37節終了時点)
※カッコ内は勝ち点
1位 ナポリ(79)
2位 インテル(78)
3位 アタランタ(74)
4位 ユヴェントス(67)
───────CL出場圏───────
5位 ローマ(66)
───────EL出場圏───────
6位 ラツィオ(65)
───────ECL出場圏───────
7位 フィオレンティーナ(62)
8位 ボローニャ(62)
9位 ミラン(60)
10位 コモ(49)
11位 トリノ(44)
12位 ウディネーゼ(44)
13位 ジェノア(40)
14位 カリアリ(36)
15位 ヴェローナ(34)
16位 パルマ(33)
17位 レッチェ(31)
───────自動降格圏───────
18位 エンポリ(31)
19位 ヴェネツィア(29)
20位 モンツァ(18)
◼︎セリエA最終節日程
▼5月25日(日)
<22:00KO>
アタランタ vs パルマ
ボローニャ vs ジェノア
コモ vs インテル
エンポリ vs ヴェローナ
ラツィオ vs レッチェ
ミラン vs モンツァ
ナポリ vs カリアリ
トリノ vs ローマ
ウディネーゼ vs フィオレンティーナ
ヴェネツィア vs ユヴェントス