
ストレス発散の王道と言えばカラオケ。仲間とワイワイ歌いカラオケには、何物にも代えがたい楽しさがあります。一方、一人で歌うことに集中して道を極める「ヒトカラ」も一般化してきています。
今回は、自宅でカラオケアプリを楽しんだり歌を練習したりするときに欠かせない防音グッズや、自宅で家族や友人と楽しめるカラオケなど、家庭内カラオケに関するトピックを取り上げます。
●思い切った練習に欠かせない防音グッズ
自宅でカラオケアプリを楽しんだり、歌の練習をする際に、最大の障壁となるのが防音対策です。気持ちよく歌うにはある程度の音量で歌うのは不可欠。しかし、大きな声は近隣や家族には迷惑となってしまいます。完璧な防音を求めるのであれば、防音室を作ることになりますが、よほどの予算がない限りは現実的とは言えません。
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最もお金のかからない防音対策は、枕やタオル、クッションなどを口に当てて歌うことです。ただし、これでは自分の声をちゃんと聞くことはできませんし、録音してもこもった音でしか録音できません。発声練習や歌を覚える際の対策としてはいいですが、「気持ちよく歌う」ことに関してはいまいちな方法です。また、「車の中で歌う」というのも昔からポピュラーな手段ではありますが、安全運転を考えると、積極的におすすめできる手段ではありません。
最近ではさまざまな防音グッズが販売されています。気持ちよく歌いながら防音対策するには、そのようなグッズを使ってみるのも良いでしょう。ただし、完全な防音はできませんし、結局、カラオケ店で歌うのが最高ですので、「あくまでも練習」と割り切って使うのが良さそうです。以下では、カラオケ練習用の防音グッズをいくつかご紹介します。
●マイクに装着して自分の声や周囲の音を遮音|Voicease
「Voicease」(ヴォイシーズ)は「片手で持てる防音室」のキャッチフレーズで販売されている防音グッズ。マイクに装着するだけで自分の声や周囲の音を遮音してくれる製品です。音楽家と研究者と技術者が協同開発した製品で、歌の練習だけでなく、オンライン会議などでの利用も推奨されています。
人が発声する際、音声学的には口からだけではなく鼻腔からも音が発せられています。口だけでなく鼻まで覆うことで、声全体の反響をキャッチし、高い遮音効果を実現。「防音室と同レベル」の最大マイナス20dBの遮音効果があるとされています。
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通気にもこだわった構造で、息は通す一方、音を通しにくい「マフラー」機構を独自に開発。通気性にも優れているので、あまり息苦しくならずに歌うことができます。マイクやヘッドフォンはセットされていないので自前で用意することになりますが、手持ちの機材をそのまま使えるのも利点と言えます。
Voicease販売公式サイト「フォーウィズ」での価格は2万8600円(税込、以下同)です。
●防音カバー付きマイクで歌声を極力カット|イーアンドケー 一人deカラオケDX
こちらの「一人deカラオケDX」も、口に当てて使うマイクを使うタイプの防音グッズです。マイクカバー、マイク、ミキサーなどがセットになった製品で、スマホはもちろん、パソコンやテレビ、ラジカセなどに接続して使用できます。
特殊カバーミュートで音声の音漏れをカット。付属ミキサーには、エコー機能がついているので、CDやカセットなどの音源を使ったカラオケにおいても、エコーを掛けたカラオケが楽しめます。
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上の「Voicease」と比較すると、鼻までふさぐことはできないので、防音効果は低そうですし、通気性もあまりよくなさそうですが、メーカー希望小売価格は7800円とリーズナブルなので、防音機能とオーディオインターフェースのついたマイクと考えれば、試しに買ってみてもいいかな? と思えるのではないでしょうか。
●クリアな録音を実現する吸音材|吸音研究所 リフレクションフィルター
カラオケアプリの録音機能などを使う際には、自分の声漏れだけではなく、周囲の音への対策も気になってきます。そのような場面では、吸音効果のある機材も欲しくなってきます。
こちらの「リフレクションフィルター」は、サウンドエンジニアが監修した吸音材です。3層構造により声の吸音・反響音の低減・環境音の反射を実現。「クリアな声」を守り、理想的な録音環境を作ることができます。
素材の密度にこだわり、平均密度25kg/立方メートル以上で吸音率の高い素材を厳選。吸音試験により、1200〜4200Hz帯において最大80%以上の吸音率を記録したとされます。また、保護層には軽量かつ、耐衝撃性・硬度にも優れたABS樹脂素材を採用、マイク スタンド設置時の安定性を高めています。
本体サイズは28cm×11.7cm×3枚、重量は650g。実売価格は約7000円から。
●家族や友人と自宅でカラオケを楽しむには
通信カラオケが普及する前は、家庭におけるカラオケでは、カセットテープを使ったカラオケセットなどが主流でした。現在では通信カラオケ大手のJOYSOUND・DAMのどちらも、スマホアプリのほかに、家庭向けの通信カラオケサービスを提供しています。家族や友人と自宅でカラオケを楽しみたいのであれば、そちらを利用するのが良いでしょう。いずれもチケット購入や月額課金で利用できるので、マイクなどを用意しておけば、思いついたときにすぐに楽しめます。
JOYSOUNDの家庭用カラオケは、PlayStation 4&5向けの「JOYSOUND.TV Plus」、Nintendo Switch向けの「カラオケJOYSOUND for Nintendo Switch」、スマートテレビやPCで利用できるブラウザ向けの「ジョイサウンドカフェ」、Steam向けの「カラオケJOYSOUND for Steam」および「カラオケJOYSOUND for STREAMER」が提供されています。
DAMでは家庭向けのアプリを「カラオケ@DAM」のブランドで統一しており、PlayStation 4、Windows、Webブラウザ、そしてAmazonのFireタブレットとFire TV向けにサービスを提供しています。
●テレビなどでのカラオケに便利なBluetooth対応スピーカー付きマイク|フィリップス DLM9317C
家庭向けのカラオケサービスを利用するには、Bluetooth対応スピーカー付きマイクを用意しておけば何かと便利です。こちらのフィリップス(PHILIPS)「DLM9317C」は、「カラオケ@DAM for Amazon」などで推奨されているBluetooth対応スピーカー付きマイクです。
スピーカーが搭載されており、カラオケと歌声がミックスされた自然なサウンドを実現します。また、ハウリングを抑制する独自設計を取り入れており、家族や友人たちとのホームカラオケを、快適に楽しむことができます。
音声エフェクトとして、カラオケ用のエコーやボイスチェンジャーなど8種類のエフェクトを搭載、カラオケだけでなく様々な楽しみ方もできます。実売価格は約1万1000円から。
●カセットやDVDのカラオケも健在?|太知ホールディングス DVDカラオケシステム DVD-K110
家庭でも通信カラオケが楽しめる時代ですが、DVDカラオケの機器も入手できるようです。インターネット環境が使用できない環境では、こういった機材が活躍します。
太知ホールディングスの「DVD-K110」は、家庭用テレビに接続して使用する、DVDカラオケシステム。音多DVDカラオケにも対応しており、DVD・CD・カセットテープを再生できます。カセットテープの録音も可能なので、カラオケの録音も可能です。
市販されているカラオケDVDをAmazonで探してみると、演歌や懐メロなどが多く、カラオケDVDのニーズはシニア層がメインと考えられますので、カラオケ好きのシニア層へのプレゼントにもいいかもしれません。また、手持ちのカラオケカセットやカラオケCDなどを利用したい方にも、ありがたい機材ではないでしょうか。
25cmのウーハーと9.8cmのツィーターで58Wの大出力を実現、迫力あるサウンドでカラオケを楽しめます。ワイヤレスマイク2本、リモコン、HDMIケーブル3m、「DVDカラオケ全集100VOL1」のセットが実売価格約6万6000円です。