今夏の去就に注目が集まるヴィルツ [写真]=Getty Images マンチェスター・シティがレヴァークーゼン所属のドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツの獲得を断念したようだ。19日、イギリスメディア『BBC』やドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
レヴァークーゼンで「10番」を背負い、昨シーズンのブンデスリーガ無敗優勝とDFBポカール制覇に大きく貢献したヴィルツ。現行契約は2027年6月末まで残されているが、国内外複数のメガクラブが関心を寄せていることから、今夏の去就は不透明に。選手本人も「いつかは自分にとって居心地の良い環境を抜け出し、新しい経験をしたいと思っている」と語るなど、将来的な移籍願望を明かしている。
マンチェスター・シティも今夏のヴィルツ獲得に興味を示していたクラブの一つ。約10年間に渡って主軸として活躍したベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネが今シーズン限りで退団することを受け、現在22歳のドイツの“至宝”を新たな司令塔の候補としてリストアップ。代理人を務める実父ともすでに接触済みと報じられていた。
しかし、最新の報道によると、マンチェスター・シティは今夏のヴィルツ争奪戦からの撤退したという。レヴァークーゼンは移籍金として1億5000万ユーロ(約245億円)を要求しており、給与等も含めると獲得コストは最大3億ユーロ(約489億円)程度にまで上る見込みとのこと。財政上の観点からマンチェスター・シティは今夏の獲得が困難と判断した模様だ。
今後はバイエルンとリヴァプールを中心にヴィルツ争奪戦が展開される見込みと各メディアは指摘。一方、マンチェスター・シティはノッティンガム・フォレストのイングランド代表MFモーガン・ギブス・ホワイトやバルセロナ所属のスペイン代表MFダニ・オルモへの関心を強める可能性が高いという。