
2歳半になるボーダーコリーの男の子、たびくんと、2歳になるゴールデンレトリーバーの男の子、ぼんくんと暮らす飼い主、たびぼんボダ&ゴル(@tabitobon)さん。
多くの犬好きにとって、「人気の中大型犬種の多頭飼い」は憧れの的だ。
だが、たびぼんボダ&ゴルさんが「多頭飼いの理想と現実」を象徴する2枚の写真をX(旧Twitter)に投稿すると、大きな反響が寄せられた。
砂浜を歩きたいボーダー&海にドボンしたいゴールデン
「でしょうね(笑)」
|
|
「よくわかります(涙)。あなたは右にわたしは左に…」
「うち5匹いてるんですけど、リードほどくのが大変すぎて毎日苦労してます笑」
「そうそう!身体半分に裂けるんじゃねぇかと思っちゃうよね」
犬飼いさんや多頭飼いさんたちから共感の声が寄せられると共に、215万以上の表示を記録した「多頭飼いの理想と現実」。
俊敏で利口なボーダーコリーと、真冬でも「水」を見れば入らずにいられないゴールデンレトリーバー。魅力的な2頭と暮らす飼い主、たびぼんボダ&ゴルさんに「多頭飼いの現実」について聞いた。
|
|
利口で楽しい「ボーダー」と、笑いが絶えない「ゴールデン」
ーー「多頭飼いの現実」の後、ゴールデンのぼんくんは海にドボンしたそうですね…。
「ゴールデンレトリーバーはハンターが撃ち落とした鳥を回収する鳥猟犬だった犬種なので、やはり鳥を見ると追いますし、水を見たら泳ごうと猪突猛進します。食い意地もすさまじく、夕食時は盗み食いをされないように毎回家族の誰かがぼんを見張っています。
ボーダーのたびも泳ぐのが得意で水は大好きなのですが、海は苦手みたいで入ったところを見たことがないです。この日もたびはちょっと離れた浜辺を歩いていました」
ーー飼い主さんから見た「ボーダーコリー」と「ゴールデンレトリーバー」の魅力は…?
「ボーダーコリーは頭が良く機敏なので、たびとは一緒にディスク遊びを楽しんでいます。人間の話もコマンドもよく聞いているので、一緒にいて楽しませてくれる存在だと思います。たびの場合はちょっと神経質でビビりなところもあるので、気を使う場面はあります。
|
|
対してゴールデンレトリーバーは、おおらかで優しく何事にも動じないので一緒にいると安心できるし、何よりあの巨体と顔が癒し効果抜群です。ぼんの場合、いつも一生懸命ですがどんくさいところもあり、面白い行動もしてくれるので笑いが絶えません。それがX上にぼんの投稿が多い理由の一つになっています」
多頭飼いのコツは…「水辺には近づかない」
ーー多頭飼いのメリットを教えてください。
「やはりお互いが対等に遊べることと、その際のそれぞれの振る舞いを見て、各々の個性を知れることです。ボーダーのたびは、目立ちたがり屋で結構自己中だと思っていたのですが、子犬のぼんを迎えた際、自分もまだ生後6ヶ月で子犬なのに、優しくぼんの面倒を見てくれました。
ゴールデンのぼんも、普段はおっとりしていますが、ドッグランなどでたびが苦手な子に絡まれた時などは間に割って入り、兄犬を守る正義感を見せてくれます」
ーー多頭飼いで大変だったことや、工夫されていることは…?
「2頭が幼犬の頃はお散歩も上手くいかなかったり、先住犬のたびがぼんに嫉妬してわざと粗相をして気を引こうとしたり、大変な思い出ばかりでした…。でも2歳を過ぎた頃からようやく理想のドッグライフに近づくことが出来ました。ただ、やはり水を見るとぼんが全体重をかけてリードを引っ張り入ろうとするので、水辺のある公園には近づかないようにはしています(笑)」
◇ ◇
中大型犬の多頭飼いは大変なことも多いが、「ワンプロ」(わんわんプロレス:犬同士が力いっぱいじゃれ合うこと)を全力で楽しめる相方がいることは、犬たちにとってもメリットが大きいようだ。
「たびもぼんもプロレスが好きです。家族なのでお互い遠慮せず毎日やり合っています。ゴールデンのぼんからちょっかいをかけることが多く、ボーダーのたびはそれに付き合う形が多いです。たびは付き合いが良いのですが、逆にゴールデンのぼんは、たびから誘われると寝っ転がったまま起きなかったり、寝たフリをしてスルーすることが多いです」(たびぼんボダ&ゴルさん)
飼い主さん自身も「初めての多頭飼い」に試行錯誤を繰り返しながら、楽しく2頭の成長を見守っているそうだ。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)