ユナイテッドのアモリム監督 [写真]=Getty Images 失望のシーズンを送ったマンチェスター・ユナイテッドだが、ルベン・アモリム監督は来シーズンも続投する見込みのようだ。23日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が報じた。
ポルトガル1部のスポルティングで成功を収めたアモリム監督は、昨年11月にエリック・テン・ハフ前監督の後任としてマンチェスター・ユナイテッドの指揮官に就任した。
しかし、同監督がプレミアリーグで指揮をとった26試合は6勝6分14敗と大きく負け越し、残り1節で16位と低迷している。また、勝てば逆転でチャンピオンズリーグ出場権を獲得できた21日のヨーロッパリーグ(EL)決勝でも、プレミアリーグ17位のトッテナムに0−1で敗戦。来季の“赤い悪魔”は11シーズンぶりに欧州大会のない1年を過ごすことになった。
アモリム監督はトッテナム戦後に、「もし上層部やファンが私を適任でないと感じたら、私は明日にでも辞めるだろう。しかし、辞任するつもりはない。自分の仕事に自信を持っている。ご覧の通り、やり方を変えるつもりはない」とコメント。辞任の意思はなく、自身の去就はクラブの上層部次第だと強調していた。
そして、今回『スカイ』が伝えたところによると、マンチェスター・ユナイテッドはアモリム監督の招へいを「長期的なプロジェクト」と見なしており、「クラブのポルトガル人指揮官へのコミットメントは、1試合に左右されるものではない」という。情報筋によれば、同監督は「クラブから全面的なサポート」を受けており、解雇されるリスクはない模様だ。
また、アモリム監督は選手からの信頼も厚く、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスは「彼より優れた人物がこの職に就き、彼が担っている仕事をこなせるとは思えない。現状を受けて、理解し難いことも、認め難いことも承知している。それでも僕は、このクラブを率いる適任者は彼だと思う」と同胞の指揮官を擁護。イングランド代表DFルーク・ショーも「現時点で彼が適任だと100パーセント言える。彼は間違いなくこのクラブを本来あるべき姿に戻すのに相応しい監督だ」と、現体制での復権を信じている。
リーグ戦直近8試合で0勝2分6敗と勝利から遠ざかっているマンチェスター・ユナイテッドは、最終節でホームにアストン・ヴィラを迎え撃つ。チャンピオンズリーグ出場権を争うヴィラ相手に意地を見せ、サポーターに少しでも希望を届けられるのだろうか。