クロップ前監督(左)がアレクサンダー・アーノルド(右)を擁護 [写真]=Getty Images リヴァプールの前監督であるユルゲン・クロップ氏が、同クラブに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドを擁護した。23日、イギリスメディア『BBC』が伝えた。
クロップ氏は2015年10月から率いたリヴァプールでプレミアリーグ制覇とチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げ、2024年夏に退任。現在は『レッドブル』グループのグローバルサッカー部門責任者を務めている。
一方、現在26歳のアレクサンダー・アーノルドは、クロップ体制の2016年10月にトップチームデビュー。右サイドバックの主力として長きにわたり活躍してきたが、契約満了に伴い今シーズン限りでの退団を発表した。レアル・マドリードへのフリー移籍が濃厚と見られるなか、発表後に本拠地『アンフィールド』で行われた11日のプレミアリーグ第36節アーセナル戦では、一部の観客からブーイングを浴びせられた。
リヴァプールのOBや選手がアレクサンダー・アーノルドへのブーイングに苦言を呈すなか、元指揮官も同調。リヴァプール財団が23日に行った募金イベントに出席したクロップ氏は、オークションにアレクサンダー・アーノルドのサイン入りユニフォームを出品し、「あなたたちはこう考えなければならないと言いたくはないが、あなたたちの考えていることは間違っていると伝えたい」と、“功労者”に対するブーイングは過剰な反応だとサポーターをたしなめた。
「怒ってはいけない、失望してはいけないと言いたいわけじゃない。(アレクサンダー・アーノルドの功績を)忘れないでと言いたい。このクラブは忘れていない」
「(アーセナル戦を)見ていたが、彼が出てきた時にブーイングが聞こえて、私はテレビを消してしまった。正直なところ、これほど失望したことはない」
「私はそこにいたから、あなたたちに伝えることができる。あの子はすべてを捧げてくれた」
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