
5月24日、ラ・リーガ最終節のレアル・マドリード対レアル・ソシエダ戦の撮影取材のため、スペインの首都マドリードを訪れた。
久保建英が所属するソシエダは、すでに来季の欧州カップ戦参加の可能性を絶たれてしまっていたが、最終節で戦うベルナベウの舞台は、それだけでも久保を奮い立たせるのに十分だったはずだ。
また、今季無冠のレアル・マドリードにとっては、退任する指揮官カルロ・アンチェロッティ、そして退団が発表されたルカ・モドリッチとの"お別れ試合"でもあり、是が非でもホームでの勝利がほしい一戦だった。
スタジアムには、モドリッチのユニフォーム姿や、マフラーを巻いた多くのサポーターの姿があった。
試合は序盤から、ホームのレアル・マドリードにソシエダが押し込まれる展開になった。久保も自陣に戻っての守備に追われる。得意のドリブルを見せた際も、自陣深くからの持ち上がりとなり、常にふたり目、3人目の厳しいマークにあい、得点のチャンスを作るまでには至らなかった。
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それでも、落ち着いたテクニックで相手をいなすシーンなど、レアル・マドリードを相手にもその能力の高さを示していた。
38分、83分と、キリアン・エムバペにゴールを奪われ、ソシエダは2−0で敗れた。今季の最終順位は11位。久保は36試合に出場し、5得点0アシストでのフィニッシュとなった。
86分、先発したモドリッチが交代する際には、一時ゲームがストップし、両チームのメンバーが作る花道を通ってピッチをあとに。また試合後には、モドリッチ、アンチェロッティへのセレモニーが行なわれ、多くのサポーターが別れを惜しんだ。
同じくシーズン後の退任が決まっているソシエダの指揮官イマノル・アルグアシルは試合後、「これでこのチームでの8シーズンを終えることになりました。選手たちとともに過ごすことができ、たくさんの思い出ができました」と語り、自らを「ひとりのソシエダファンとして覚えていてもらいたい」とチームへ感謝した。
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