
最近見かけなくなった懐かしの遊具がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは「昭和の小学校にあった回旋塔という遊具」と自作イラストを紹介した漫画家・イラストレーターの山口カエさん(@yamakae)の投稿。
回旋塔、メリーウェーブ、オーシャン(オーシャンウェーブ)、回転ブランコなどと呼ばれたこの遊具。高い柱のてっぺんから複数の鉄索が下がっており、その先端についている輪をつかんで回転したり、ぶら下がって遊ぶものだが、勢いがつきやすいためケガが多発。今ではなかなかお目にかかれなくなってしまった懐かしの昭和レトロ遊具だ。
山口さんにお話を聞いた。
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−−ご自身は回旋塔で遊ばれた経験は?
山口:イラストは小学生時代の体験談です。子ども心にスリリングで楽しかったものの中央で回す人の匙加減一つで、たまに振り落とされたり泣き出してしまう子もいました。自分も落ちはしませんでしたが限界まで止めてもらえずとても怖かった記憶があります。何度か骨折ぐらいの大けがが出る度に使用禁止になり結局在校中には撤去されてしまいました。
−−投稿に大きな反響がありました。
山口:今考えると危ない遊具だったな…という感覚で描きましたが、かなりの数の振り落とされた体験談や深刻な事故の被害報告が集まり驚きました。
◇ ◇
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SNSユーザー達から
「球形のもありましたね。中にいると円周に磔になって、外で遊具につかまってるとその画像の様にふっとばされる笑 今考えたら、スペースコロニーの遠心力についてなんとなくイメージというか、実感湧きやすいのはこの時の経験が大きいのかも?笑」
「こういう回転系遊具で俺たちは『ふざけるとケガする』とか『やり過ぎると死ぬ』みたいな事を学んだのかもしれない」
「『てんか』と言う回し方で、クラスメイトがぶっ飛んで、顔面打って、鼻を骨折して、入院して、そのクラスメイトがしたためた体験談が市の作文コンクールで入選した思い出。」
など数々の思い出話や懐かしむ声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんは回旋塔で遊んだことはあるだろうか?
なお今回の話題を提供してくれた山口さんは昨年9月に「やまかえ」名義で『ダジャレで覚えるカタカナ語辞典』(講談社)を上梓。日本独特のカタカナ語の語源やネイティブとの違いを詳しく解説し、児童から大人まで楽しく言葉について学べる一冊。ご興味ある方はぜひ手にとっていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)
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