おととし、埼玉県蕨市の郵便局で人質を取って立てこもり、警察官に向けて拳銃を発砲して殺害しようとした罪などに問われている男の初公判がきょう、開かれました。男は、殺人未遂の罪については否認しました。
鈴木常雄被告（88）はおととし10月、戸田市の病院で拳銃を発砲し、医師と患者にけがをさせたあと、蕨市の郵便局で女性局員2人を人質にして立てこもったうえ、駆けつけた警察官らに向けて拳銃を発砲し、殺害しようとした罪などに問われています。
きょう、さいたま地裁で開かれた初公判で、鈴木被告は殺意について「そんな気持ちは一切ありません」と話し、殺人未遂の罪についてのみ否認しました。
検察側は冒頭陳述で「被告は病院や郵便局と以前にトラブルがあり、報復しようと考えた」と指摘。一方の弁護側は「トラブルの腹いせに驚かせようと思った」「人を殺したいと思って発砲していない。先入観を持たず、証拠のみから殺意について判断してほしい」と主張しました。
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