
近鉄パッセの公式サイトより
近鉄百貨店が、名古屋店(通称「近鉄パッセ」)を2026年2月末に閉店すると発表した。名古屋駅地区再開発計画による名古屋近鉄ビル解体に伴うもので、周辺の競合環境などを鑑み、再開発後の出店は予定していないという。
近鉄パッセは「近鉄東海ストア名古屋店」の名称で1966年11月に開業して以来、約60年にわたり営業している。地下1階、地上10階の計11フロア構成で、営業面積は8959平方メートル。「サマンサベガ(SAMANTHAVEGA)」「エモダ(EMODA)」「アナップ(ANAP)」「リズリサ(LIZ LISA)」といったファッションや雑貨、食料品を取り扱っているほか、「星野書店」や「タワーレコード」といった店舗が出店している。2024年度の年間売上高は18億9200万円だった。
閉店にあたり、近鉄パッセは公式サイトで「営業終了までの間、従業員一同真心を込めてお客様をお迎えし、誠心誠意努めて参りますので、ぜひお立ち寄りいただけますよう、心よりお待ち申し上げております」とコメントを掲載。なお、近鉄百貨店は近鉄パッセの店舗閉店にかかる特別損失として、約20億円を2025年度第1四半期に計上する予定だ。
名古屋エリアでは近鉄パッセのほか、名鉄百貨店本店も2026年2月末に営業を終了する。
■近鉄パッセ所在地:名古屋市中村区名駅1丁目2番2 名古屋近鉄ビル