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3月に東京ドームで開かれ、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手らが出場した開幕シリーズなどのチケットを不正に転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は27日、千葉県船橋市藤原4の会社役員、小久保護容疑者(54)を入場券不正転売禁止法違反の疑いで逮捕したと発表した。
販売価格が1枚約11万3000円の「ダイヤモンドボックス席」については、約200万円で転売していたとみられる。警視庁によると、チケットの不正転売額としては過去最高とみられるという。
逮捕容疑は2月14〜15日、ドジャースとカブスが阪神、巨人と対戦したプレシーズンゲームと開幕シリーズのチケット12枚(販売価格43万円相当)を、東京都内の男女3人に計789万円で不正転売したとしている。容疑を認めているという。
警視庁によると、小久保容疑者は法人向けのチケット販売に申し込み、72枚を入手。うち62枚をチケットの売買サイトを通じて22人に販売して約2180万円の利益を得ていたとみられる。3月18日にあったドジャースの開幕戦の「指定席SS」(4万5000円)の転売額は4枚で600万円で、1枚当たりでみると販売価格の約33倍だったとされる。
小久保容疑者はこれらを含めて2022年4月〜今年3月、プロ野球の観戦チケットなど少なくとも1067枚を転売し、約5300万円の利益を得ていたとみられる。「不正転売の利益を会社の赤字補塡(ほてん)に使った」と供述しているという。【菅野蘭】
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