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<バスケットボール男子Bリーグ(B1)プレーオフ:宇都宮73−71琉球>◇チャンピオンシップ決勝(2戦先勝方式)◇第3戦◇27日◇横浜アリーナ
宇都宮(東地区1位)が亡き監督に優勝をささげた。
琉球(西地区1位)との激戦を制し、3季ぶり3度目、リーグ戦最高勝率のチームとして初の頂点に。エースの比江島慎(34)らが感極まった。
最大12連勝するなど東地区を快調に飛ばしていた1月17日朝、チームのラインに一報が入った。ケビン・ブラスウェル監督が倒れた−。心臓に疾患が見つかり、緊急手術したのち、合併症を発症。前日16日の練習では、いつもように笑顔で冗談を言っていただけに、チームに衝撃が走った。
お見舞いにも行けず、ただただ回復を祈るだけ。しかし2月24日、同監督は帰らぬ人となった。46歳の若さだった。宇都宮市内の病院の霊安室に次々と選手が集まった。言葉はない。悲しみだけが重く、広がる。「今にも笑って冗談を言いそうな顔。現実味がなかった」(副主将の渡邉裕規)。ケビンはそこにいる、ケビンを日本一の監督に。みな、固く誓った。
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ジンクスも破った。8回目を迎えたチャンピンシップ(CS)決勝(20年はコロナ禍で開催せず)。レギュラーシーズン全体勝率1位のチームが、過去5回も決勝で負けていた。リーグ戦とCSでいずれも頂点に立った「完全優勝」は史上初。ブラスウェル監督のチームが歴史をつくった。
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