
ドジャースの大谷翔平(30)は28日(日本時間)、敵地のガーディアンズ戦で3戦連発の豪快弾を放ち、5年連続の20号に到達した。自己最多シーズン54本を放った昨年は、チーム75試合目で20号をマークしていたが、今季はチーム55試合目で達成。自己最速のハイペースで、昨季よりも20試合早く本塁打を積み重ねている。
【写真で見る】大谷翔平、試合後インタビューで振り返る今季の本塁打 メジャー通算250号も射程圏内に!
昨年の5月は7本マークして14号に到達し、6月に12本、7月6本、8月12本、9月は10本と大記録へ迫っていった。“二刀流”復帰を目指す今季は、20号の時点で5月すでに13本をマークし、打撃の調子は上向き。
26日(メッツ戦)の18号でナ・リーグのフィリーズ・K.シュワーバー(32)、MLB全体でもヤンキースのA.ジャッジ(33、ヤンキース)に追いついた。この日は、マリナーズのカル・ローリー(28)が2ホーマーで19号に到達したが、3戦連発の大谷が上回り、両リーグ含めても単独トップに立っている。さらに、メジャー通算250号まであと5本、日米通算300号まであと7本と節目の記録も射程圏内に。
この日は、試合後の囲みインタビューは行われなかった。3年連続の本塁打王に向けても期待が高まる中、これまでのインタビューの主なコメントから、今季の本塁打を振り返る。
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■1号(3月19日、カブス戦:東京ドーム)
今季2戦目で1号。「なんとか1本出てホッとしている。ここ東京でいいスタートが切れたので、今年素晴らしい年になるように、また優勝目指して頑張りたい」
■2号(3月28日、タイガース戦:ドジャー・スタジアム)
「特別な(米国)開幕戦の中で、1試合目を取れたということは大きい。(時差ボケは)ちょうど試合が始まったくらいがこう眠気があるというか。(バットを長くしている狙い)短い方がいいんじゃなかと思ったらすぐに対応していければ」
■3号(4月3日、ブレーブス戦:ドジャー・スタジアム)
自身のボブルヘッドデーでサヨナラ本塁打。「そういう日に打てるというのは、選手にとって特別なことじゃないかなと思うで、いい夜だったなと。なに打ったか(球種は)ちょっとわかっていない。それくらい自然に反応できている」
■4号(4月8日、ナショナルズ戦:ナショナルズ・パーク)
試合前にトランプ大統領を表敬訪問。「本当に光栄なこと。思ったよりかなり背が高かった。(新セレブレーションは自身が出演するCMのポーズ)いじられて盛り上がる分にはいいんじゃないかな。それができるということはたくさんみんなが打っている証拠」
■6号(4月17日、ロッキーズ戦:ドジャースタジアム)
「自分のタイミングとスイングの軌道さえしっかりしてればどんなボールでもコンタクトして長打にできるんじゃないかな。(WBC)選んでいただけるならそれは光栄なことですし、そこまでの成績というか、立場も含めてしっかりとしたものをまず今年1年また示していかないといけない」
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■7号(4月30日、マーリンズ戦:ドジャー・スタジアム)
第1子誕生後初のインタビュー。「無事にまず生まれてきてくれて感謝してますし、寝不足気味でしたけど心地のいい寝不足というか、幸せな寝不足だった」と笑顔。「今日も病院行ってから来たりとか、しばらくはそういう感じ」「予想より大きく生まれてきてくれて、まず安堵というか健康な状態で生まれてきてくれました。(子どもの名前についての質問に)もちろん決まってますし、今の段階でオフィシャルで出すことはないですけどチームメートとか親しい方たちには伝えています」
■9号(5月6日、マーリンズ戦:ローンデポ・パーク)
WBC優勝を決めた思い出のマイアミでの一発。「本当にいい思い出が多いかなと思います。昨年もそうでしたし、WBCも含めて本当に好きな球場の1つなので、きょうもいい試合だったなと思います。「例年この時期に一番良い状態になるということがあまりないので、今日も良い打席はありましたけど、(いい状態に)近づいては来てるんじゃないかな」
■10号(5月7日、マーリンズ戦:ローンデポ・パーク)
10号を達成し2戦連続で取材に応じた大谷。「毎回ああいうホームランが打てるってわけでもないですし、そういうのを求めていくと、なんていうんですかね、振れ幅というか、バッティングの幅自体はちょっと狭くはなってしまうので。基本的には、ホームランになるようなスイングはしますけど、どこまで飛んでも一緒なので。いいバッティングができれば、必然的にギリギリでもホームランになってくれる角度でのボールっていうのは増えるのかな」
■12号(5月10日、Dバックス戦:チェイス・フィールド)
乱打戦に終止符打つ12号決勝3ラン。「本当に(9回)同点になるまでの過程が見ていて凄かったと思います。(決勝アーチは)率直にうれしかったですし、本当にホームランになるなって感じだったので確信を持ってそう言える打球でした」
■18号(5月26日、メッツ戦:シティ・フィールド)
メッツ・千賀滉大(32)からメジャー初アーチ。「甘い球をしっかり打てたのでそこは良かった」。試合前には約1年9か月ぶりに実戦形式のピッチング。打者5人に対し22球を投げ、被安打1、奪三振2、四死球1、最速156キロを計測。「(“二刀流”の復帰について)もちろん楽しみにしてますし、まだ(投手として)今シーズン出られるって確定してないので、そこの位置にしっかり行く過程の中でスケジュール通り復帰してチームの戦力になれれば」
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