【競馬予想】日本ダービーで世代の頂点に立つ可能性がある「3歳牡馬ランキング」

0

2025年05月29日 10:20  webスポルティーバ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

webスポルティーバ

写真

3歳牡馬ランキング(前編)

 3歳春のクラシックの大一番、GI日本ダービー(東京・芝2400m)が6月1日に行なわれる。

 牡馬三冠の第1弾、GI皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)はクロワデュノール(牡3歳/父キタサンブラック)が断然の支持を得ていたが、勝ったのは3番人気のミュージアムマイル(牡3歳/父リオンディーズ)。直線半ばで先頭に立ったクロワデュノールを鮮やかに差しきって、一冠目を手にした。

 その後、ダービー出走への最終切符を争うトライアルや前哨戦でも熾烈なレースが繰り広げられた。最も注目を集めたGII青葉賞(4月26日/東京・芝2400m)は、エネルジコ(牡3歳/父ドゥラメンテ)が自慢の末脚を繰り出して快勝。リステッド競走のプリンシパルS(5月4日/東京・芝2000m)はレディネス(牡3歳/父スワーヴリチャード)が、GII京都新聞杯(5月10日/京都・芝2200m)はショウヘイ(牡3歳/父サートゥルナーリア)が、ともに圧巻の走りを見せて勝利を飾った。

 残念ながら、青葉賞を制したエネルジコは本番を回避することになったが、以上の結果を受けて世代の頂上決戦に挑む役者はすべて出そろった。今回はその一戦を目前にしての、3歳牡馬の『Sportiva オリジナル番付(※)』を発表したい。
※『Sportivaオリジナル番付』とは、デイリー馬三郎の吉田順一記者、日刊スポーツの木南友輔記者、JRAのホームページでも重賞データ分析を寄稿する競馬評論家の伊吹雅也氏、フリーライターの土屋真光氏、Sportiva編集部競馬班の5者それぞれが、今回はダービーに挑む3歳牡馬の、現時点における実力・能力を分析しランクづけ。さらに、そのランキングの1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点として、総合ポイントを集計したもの。

 5位は、前回(皐月賞前の本企画)5位タイだったジョバンニ(牡3歳/父エピファネイア)が単独でランクインした。皐月賞でも4着と健闘。その安定感を評価されてポイントを伸ばした印象だ。

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「5月11日終了時点の本賞金は1億460万円で、JRAに所属する現3歳世代の牡馬としては単独5位。1マイル超のJRA重賞で複数回の連対を果たしているのは、クロワデュノール、サトノシャイニング(牡3歳/父キズナ)とこの馬だけで、牡馬クラシック戦線においては実績上位の一頭と言えるでしょう。

 ダービーは、大敗直後の馬が信頼できないレース。前走が国内、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差がコンマ6秒以上だった馬は、2020年以降に35頭いて連対ゼロ。3着1回、3着内率2.9%となっています。

 なお、同じく2020年以降は、父にミスタープロスペクター系種牡馬を持つ馬、東京・芝1800mか、中山・芝2000mの重賞で3着以内となった経験のない馬は、それぞれ1頭も3着以内に食い込めていません。

 これらの条件をすべてクリアしているジョバンニは、不安要素が比較的少ない一頭。引き続きマークしておきたいところです」

 続いて、3位に2頭がランクインした。皐月賞で3着入線を果たしたマスカレードボール(牡3歳/父ドゥラメンテ)と、5着と善戦したサトノシャイニング。前者は前回から順位をひとつ上げ、後者はひとつ下げた格好だ。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「マスカレードボールは、東京・芝1800mを舞台としたリステッド競走のアイビーS(10月19日)とGIII共同通信杯(2月16日)で、ともに強い競馬を披露。いい勝ちっぷりでした。

 皐月賞では序盤で不利があって、3コーナーでも位置取りを落としてしまいましたが、最後の直線で強襲。上がり33秒9の脚を使って、クロワデュノールにもクビ差まで迫っての、内容のある3着でした。

 ダービーは、得意の東京コース。さらに前進が期待でき、父子制覇も夢ではないでしょう」

伊吹氏
「サトノシャイニングの5月11日終了時点の本賞金は8320万円。JRAに所属する現3歳世代の牡馬としては、単独9位にとどまっています。

 しかしながら、先にも触れたとおり、1マイル超のJRA重賞で複数回の連対を果たしているのは、クロワデュノール、ジョバンニとこの馬だけ。牡馬クラシック戦線においては、実績上位と言える一頭です。

 ダービーは、東京・芝1800mと中山・芝2000mのレースにおける実績がポイント。この両コースで施行された重賞において3着以内となった経験がない馬は、2020年以降に49頭いたものの、すべて4着以下に敗れています。

 同馬はこれをクリア。ハイレベルな前哨戦を戦ってきた点は高く評価できますし、今回はコース替わりもプラスに働きそう。非常に楽しみです」

(つづく)◆クロワデュノールは今度こそ勝てるのか>>

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定