子どもができない私に義母がしてきた“気味の悪いアドバイス”。夫に相談すると…

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2025年05月29日 16:20  女子SPA!

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 妊活はデリケートな問題でもあるからこそ、周囲には介入してほしくないものです。

 細田綾乃さん(仮名・32歳)の場合は夫が義母に妊活していることを話してしまい、異常な干渉を受けるようになってしまいました。

◆結婚5年目で妊活をスタート

 細田さん夫妻は、もともと夫婦ともに性欲が弱かったそう。結婚後しばらくは、夫婦2人の時間を楽しみたいと思い、あえて子どものことは考えないようにしていました。

 しかし、結婚から5年経った頃、30歳になった綾乃さんは実母の死をきっかけに、改めて自分の人生を見つめ直し、自身の中に我が子を産みたい気持ちがあることに気づきました。

「夫に相談したら、『僕はどっちでも楽しいと思うけど、綾乃が産みたいならそうしよう』と言ってくれ、妊活を始めることになりました」

 セックスにそれほど興味がないもの同士の妊活は義務的な作業にはなったものの、旦那さんは毎月、協力的で綾乃さんは不満を感じることがなかったと言います。

◆なかなかうまくいかず、夫婦関係もギクシャク…

 ところが、綾乃さん夫妻の思いは通じず、妊活がなかなかうまくいきませんでした。

「私は自分でもメンタルが強いほうだと思っていましたが、心がポッキリ折れてしまって……。毎月、生理が来るたび、夫にわめき散らすようになってしまいました」

 初めの頃、旦那さんは綾乃さんを慰め、受け止めてくれたそう。しかし、次第に「そんなに辛いなら、もうやめよう」とそっけない言葉をかけるように。綾乃さんと顔を合わせるのも苦しくなっていったようで、仕事終わりには家に直帰せず、新居の近くにある自身の実家へ。綾乃さんが寝静まってから帰宅するようになりました。

「不倫でもしているのかと思って夫のカバンにGPSを仕込んだら、実家に入り浸っていることが分かったんです。避けられているのが、とにかく悲しかったし、2人の問題なのに自分だけが悩んでいるような気がして寂しかったです」

◆妊活していることを義母に知られて…

 そんなある日、珍しく義母が自宅を訪ねてきました。その日、旦那さんは友人と飲みに行っていたため、家にいたのは綾乃さんだけ。義母は大きな紙袋を手渡してきて、「息子から聞いたよ。妊活がうまくいかないらしいね。妊娠できないのは男の体よりも女の体に原因があるから、これを食べなさい」と言いました。

 義母から手渡された紙袋の中には果物や豆類、ナッツ類など、妊活中に良いと言われているものが入っており、「絶対に着床させよう!」という手書きのメモや子宝祈願のお守りもたくさん……。

「義母の歪んだ価値観や行動力にもびっくりしましたが、メモや大量のお守りを見た瞬間、背筋が寒くなりました」

 しかし、綾乃さんは関係性が悪くなると面倒だと思ったため、ひとまず紙袋を受け取りました。

「ただ、『自分たちで気をつけますので、お母さんは心配しないでくださいね』と柔らかな拒絶は伝えました」

◆妊活時の体位を尋ねてくる義母の異常さ

 ところが、義母のお節介はその後、どんどんエスカレート。なんと、旦那さんから妊活の予定日を聞き出し、予定日の後に綾乃さん宅へやってくるようになったのです。

「そういう時、夫は決まって友達と出かけています。多分、義母たちは打ち合わせしてるんです」

 家を訪ねてきた義母は「今回はどうだったの?」と結果を聞き、「やり方が悪いんじゃない?」とも言ってくるそう。そのたびに、綾乃さんはとてつもなく恥ずかしい気持ちになってしまいます。

「義母は『私が息子を妊娠した時はインスタント食品は食べなかったから、綾乃さんもそうしなさいよ』と押し付けてもきます」

 義母から言われた言葉の中で一番、綾乃さんが驚愕したのは、「息子を妊娠した時、私は○○な体位だったよ」という気味の悪いアドバイス。「実践してみなさいよ」と笑顔で言う義母に恐ろしさすら感じました。

 綾乃さんは義母とのやりとりが苦痛で居留守を使ったこともあります。しかし、義母は綾乃さんが応答しないと、窓から家の中を覗いたり、大声で「綾乃さ〜ん!いるんでしょ? 妊活のことで話があるの!」と叫んだりするため、周囲の目が気になり、結局、家に招いてしまうそう。

「お義母さんの行動を夫に伝えても、『心配だし、孫がすごく欲しいんだよ』としか言いません。だから、せめて妊活の状況は伝えないでと言いましたが、『わかった』と言うだけ。結局、共有されています」

 子どもを産みたい気持ちに気づかなかったら、これまで通り、平和な暮らしが送れたのに……。そう溢す綾乃さんはもう一度、自分のこれからを見つめ直さなければならないのかもしれません。
<文/古川輸香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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