梅雨時季はドライヤー買い替えのチャンス！速乾なのにまとまると話題の「SHOWER DRYER」を試しました

　梅雨時季はいろいろと気分の滅入ることが多いですが、その中のひとつが「湿気で髪がまとまらないこと」です。対策としてはドライヤーでしっかりと髪を整えるのが有効ですが、じめじめした暑さもあいまって長時間のセットは苦痛という声もよく聞かれます。こうした問題に毎年悩まされているなら、今年は思い切ってドライヤーを少し良いものに買い替えるのはいかがでしょうか。今回おすすめするのは、3月に発売された各所で話題になっているAiロボティクスの「SHOWER DRYER（シャワードライヤー）」です。

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●Aiロボティクスとはどんな会社？

　発売初日から注目を集め、楽天市場のデイリーランキング（家電カテゴリ）で1位を獲得。初回入荷分が即日完売するなど、人気を博しています。

　ドライヤー市場は近年高級化が著しく、3万円を超えるモデルも少なくありません。また高価であるにも関わらず、販売が伸びているのも特徴です。パナソニックやダイソンなどの総合家電メーカー、サロニアやMTG（Refa）などの美容に特化したメーカーなどが、ブランド力を武器にしのぎを削っています。

　そんな中、Aiロボティクスは2016年に創業した会社（創業時はHowTwo、20年に社名変更）で、市場での認知は先に紹介したメーカーほどはありません。もともと美容動画メディア事業やAIマーケティング事業を行っている会社で、美容家電ブランドを立ち上げたのは24年2月とつい最近です。

　ただ、同社の美容家電ブランド「Brighte（ブライト）」は“誰も見たことがないモノ”をモットーにしており、プロダクトの発想や最先端テクノロジーは注目すべきものがあります。

　第一弾として販売した美顔器や美容電気ブラシは、いずれも5〜6万円という価格ながら、1年で累計販売台数が12万台を突破するなど、売れ行きは好調です。

●乾くのに乾かない？「SHOWER DRYER」の唯一無二の機能

　25年3月に発表されたSHOWER DRYERは、唯一無二という意味では美顔器や美容電気ブラシ以上にユニークなものです。まずは形状が一目ではドライヤーに見えません。筆者も最初はシャワーヘッドと勘違いしてしまったほど。L字ではなく先に向かって曲線状に膨らむ独特のフォルムです。

　また、それよりも個性的なのが、強力な風とともにミストを噴射する機能です。通常のドライヤーは、髪を乾かす＝水分を飛ばす製品ですが、SHOWER DRYERは同時に美髪成分を浸透させることにより、「速く髪を乾かす」と「髪をうるおわせる」という効果を両立させます。

　ミストについてもう少し詳しく紹介します。ミストはドライヤー本体にカートリッジを挿入して使用します。カートリッジに入っているのは、ヒアルロン酸、浸透型ケラチン、浸透型シルクなどを含む美容液です。ミストは粒子サイズが1μm（0.001mm）と微細で、髪の深層部にまでしっかりと届くようになっています。

●【使ってみて実感！】見た目のわりに軽い！意外にも疲れにくい

　あれこれ仕組みや成分を説明しても、イメージがつきにくいかと思うので、ここからは筆者が実際にSHOWER DRYERを使用して感じた率直な感想をお伝えしていきます。

　まずは、取り回しのしやすさです。最初に形状を見たときに筆者が気になったのが、「使い勝手はどうなのか」でした。SHOWER DRYERには明確なハンドル部分がなく、サイズはそれなりです。ぱっと見では「正直疲れそう」という印象を持ちました。

　ただこれに関しては、実際に使ってみると真逆の感想を持ちました。カラーが黒なので重厚な印象ですが、見た目によらずめちゃくちゃ軽い！スペック上は約357gとのことですが、体感ではそれよりも軽く感じました。

　ハンドル部がないのはちょっと違和感がありましたが、ボタンの位置などに合わせて、自分のちょうどよいポジションを見つければそこまで気にならなくなりました。一般的なL字のドライヤーよりも身体に近い場所で握れるのも、姿勢が楽で負担を軽減してくれます。

●【使ってみた実感！】髪を乾かしながら頭皮も整えられる

　SHOWER DRYERのインターフェースは、「ミストボタン」「温度切替ボタン（3段階）」「電源／風量切替ボタン（3段階）」から構成されています。ミストは常に噴出しているわけではなく、ミストボタンを押して2分間が経過すると、自動でOFFになる仕様となっています。

　乾くスピードが速いというのもSHOWER DRYERの特徴ですが、それを実現しているのはMAXで2.58立方メートル／分というパワフルな風量です。付属している「BOOST ATTACHMENT」を使えば、風が広がり、さらに時短することもできます。

　髪を乾かす上で風量以外の工夫もあります。例えば、ヘッド部分の中央に採用しているグラフェンという素材は、熱伝導性と電気伝導性にすぐれており、放出する遠赤外線が熱を均一に分散してくれます。それにより生乾きや乾かしすぎを防止し、ちょうどよい塩梅に水分バランスを整えてくれます。

　また、プラスとマイナスの両方のイオンを放出するテクノロジーも盛り込まれており、プラスイオンの働きで髪の表面を整えながら、マイナスイオンの働きで静電気を抑えてくれます。

　個人的に魅力だったのが、風の温度を切り替えるときに連動して変化するLEDです。温風のときの赤色LEDはエイジングケア効果、冷風のときの青色LEDは頭皮のベタツキを抑制する効果を備えています。髪を乾かしながら頭皮の状態も整えられるというのは、時短派にとってうれしいポイントです。

●【使ってみて実感！】ユニークなドライヤーゆえの注意事項

　総じて満足度の高かったSHOWER DRYERですが、いくつか注意事項もあります。まず、説明書を読まずに直感的に使うのはもったいないということです。例えば、ミストであれば乾かし始めではなく、ある程度乾かした後の仕上げとして使用するのが有効です。最初からONにしてしまうと、効果は得にくいでしょう。

　また、軽量さが魅力のSHOWER DRYERですが、サイズは縦にかなり長いです。L字ではないのでフックなどにひっかけることができず、専用スタンドもないので、使用しないときにどのように収納するかは購入前に検討しておきましょう。

　SHOWER DRYERは公式サイト価格が3万9600円で、高級ドライヤーに分類されます。試しに買ってみようというには値が張るので、本記事も含めて情報収集したり、実際に家電量販店の店頭で自分に合うか下調べしたりすることをおすすめします。他社製品と比べてもユニークな要素の多いドライヤーなので、少し体験してみるだけでも価値はあると思います。（フリーライター・小倉 笑助）