【日本ダービー】北村友一騎手がクラシック初制覇なるか 皐月賞2着のクロワデュノールで巻き返しだ

　デビュー20年目の北村友一騎手が、クロワデュノール(牡3、栗東・斉藤崇史厩舎)で日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の初制覇を目指す。

　北村友一騎手は86年10月生まれ、06年デビューの38歳。JRA通算10940戦946勝。GIは6勝、重賞は35勝を挙げている。21年5月の落馬事故で大ケガを負ったが、22年6月に復帰。24年のホープフルSをクロワデュノールで制し、20年の有馬記念のクロノジェネシス以来、約4年ぶりのGI制覇を果たしている。

　そのクロワデュノールで日本ダービーに挑む。デビューから北村友一騎手が手綱をとり、新馬、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSと3連勝。前走の皐月賞では1番人気に推されながら、惜しくもミュージアムマイルの2着に敗れたが、道中の不利も大きく影響した。連を確保したのはさすがで、世代屈指の逸材であることは間違いない。今回は初の2400mとなるが、とにかくレースが上手なので不安は皆無。雪辱を期す大一番となる。

　北村友一騎手はこれまで日本ダービーに2回参戦。初騎乗だった09年は13番人気のシェーンヴァルトで6着。そして11年ぶりのチャレンジとなった20年は16番人気のマンオブスピリットで16着だった。過去2回は伏兵だったのに対し、今回はGI馬での参戦となるので、過去一番のチャンスであることは間違いない。皐月賞の悔しさを晴らし、最愛のパートナーを勝利に導けるか。大ケガから復活した38歳が、ダービージョッキーの称号をつかみ取ることを願いたい。