日本ダービー2015に出走したドゥラメンテ(撮影:下野雄規) 毎年のように日本ダービーに有力馬を送り込む(有)サンデーレーシングの所属馬だが、とりわけ10年前の15年は存在感があった。皐月賞を制したドゥラメンテ、同じく2着のリアルスティールなど、豪華5頭出しだったからだ。この一戦を振り返りたい。
この年の牡馬クラシック戦線は「黒、赤十字襷、袖黄縦縞」の勝負服が大活躍した。勢いそのままに日本ダービーには過去最多の5頭がエントリー。中でも主役は1番人気に推された皐月賞馬のドゥラメンテ。これに2番人気で皐月賞2着のリアルスティールが続く。他にも青葉賞を制したレーヴミストラル、京都新聞杯2着で武豊騎手騎乗のポルトドートウィユ、京都2歳S覇者のベルラップと、役者が揃っていた。
レースは前半1000mが58秒8の締まった流れとなった。これを中団で追走したドゥラメンテが直線半ばで先頭へ。粘り込みを図るサトノラーゼン、外から追い上げるサトノクラウンの2着争いを尻目に、1馬身3/4差の完勝。勝ち時計の2分23秒2は、キングカメハメハとディープインパクトが記録した2分23秒3を0秒1更新するレースレコードだった。
あれから10年、今年の日本ダービーには4頭の(有)サンデーレーシング所属馬が出走を予定している。この勝負服から21年のシャフリヤール以来、5頭目の日本ダービー馬誕生となるのか。レースを心待ちにしたい。
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