中国大引:上海総合0.5%安で反落、ハイテクや自動車に売り

0

2025年05月30日 16:41  サーチナ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サーチナ

 30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比15.96ポイント(0.47%)安の3347.49ポイントと反落した。
 様子見ムードが漂う流れ。中国指標の発表が気がかりだ。中国では週末のあす31日、5月の製造業PMIと非製造業PMIが公表される。最新の市場コンセンサス予想では、製造業PMIが4月の49.0→49.5、非製造業PMIが50.4→50.6に上向く見通しだが、これまでに発表された5月の経済統計では、小売が市場予想を下回り、不動産関連の悪化が続くなど総じて弱い内容だった。また、本土市場は週明け6月2日、端午節の祝日により休場となることも買い手控え要因となっている。そのほか、米関税政策の不透明感も重しとなった。米連邦控訴裁判所は29日、トランプ大統領の関税措置の大部分を無効とした下級審判決の執行を一時停止すると発表している。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの下げが目立つ。LED・電子部品メーカーの聯創光電科技(600363/SH)が4.8%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.9%安、IC設計の上海韋爾半導体(603501/SH)が2.8%安、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の華勤技術(603296/SH)が2.7%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が1.8%安で引けた。
 自動車株も安い。東風汽車(600006/SH)が8.3%、遼寧曙光汽車集団(600303/SH)が4.3%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が2.6%、長城汽車(601633/SH)が1.6%ずつ下落した。消費関連株、素材株、インフラ建設株、公益株、不動産株なども売られている。
 半面、銀行株はしっかり。中信銀行(601998/SH)が3.6%、杭州銀行(600926/SH)が2.2%、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.3%、中国民生銀行(600016/SH)と成都銀行(601838/SH)がそろって1.2%ずつ上昇した。医薬株、エネルギー株、軍需産業株も買われた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.76ポイント(1.44%)安の256.82ポイント、深センB株指数が23.14ポイント(1.92%)安の1182.67ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

    前日のランキングへ

    ニュース設定