ブランドは消えど…製品は20年間元気に稼働　栄華を誇った国産家電の高品質が話題　「日本のモノ作りの凄さ」

昭和、平成の日本製家電のクオリティーがSNS上で大きな注目を集めている。

【写真】懐かしの企業ロゴ…SANYO

「SANYOの洗濯機。 気がつけば故障一つなく20年使い続けてる。 因みにこの洗濯機、少ない汚れであれば、洗剤を使わなくて済む機能がある。 SANYOという会社はなくなってもまだまだこの洗濯機は生き続ける。 モノづくりの復活が日本の復活と言う事を最近よく聞くが、本当にそうだと思う。 先ずは電気料金が値下げされない事には話にならないと思うが。」

と自宅の洗濯機を紹介したのはTonyさん（@apZOjWdIH7MVF8n）。

高品質かつ長持ちする家電を多く開発し、かつて日本の巨大家電メーカーとしてソニー、シャープと並び「3S」と称されたSANYO（三洋電機）。2000年代に入り経営が悪化し、2009年にはパナソニックの子会社化。ブランドは失われてしまったが、Tonyさんのお宅のように製品だけはいまだに現役で稼働中という例は多いようだ。

Tonyさんにお話を聞いた。

ーーこの洗濯機のように昔の日本の家電は本当によく長持ちしましたね。

Tony：作る人、それを使う人、それぞれその商品に愛着を持ち、作る人達は愛社精神に溢れ、機械、道具に感謝し、使う人はその商品が長持ちするように大切に扱う、これが日本人のものづくりの精神だと思っていますし、再び海外でも十分に通用すると思っています。

長持ちするだけに収益が落ちるという悩ましい問題もありますが、政官民一体となって取り組み、日本がものつくり大国として復活することを望んでいます。

ーー投稿に大きな反響がありました。

Tony：SANYOのOBやユーザーの方々を始め、家電メーカーに勤める方々の励みになっていただければ幸いです。

◇　◇

SNSユーザー達から

「20年前に日本製で一番安かったから買ったSANYOの髭剃り一度も歯買えてないけど全然問題無く使えてます」
「私は2年前に17年間毎日働いてくれたサンヨーの洗濯機のモーターが焼き付いて逝ってしまいました。17年間も使える洗濯機は凄いと思います。またシャープの電子レンジも今年で19年になりますが、こちらは元気よくまだ動いてくれています。 日本のモノ作りの凄さってこういうことだなと改めて思いました。」
「コメント失礼します。我が家も丸30年SANYOさんの洗濯機使ってました！(因みに二槽式)。今年ついに脱水槽が動かなくなり、今月涙のお別れしました  近年の電化製品は寿命が短いと感じます。昭和のシンプルな物の方が長持ちのような。Tonyさんの洗濯機もあと10年はいけると思います 」

など数々の共感の声が寄せられた今回の投稿。日本の製造業がかつてのような繁栄を取り戻す日が来ることを願いたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）

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