陸上女子800メートルの久保凛(17=東大阪大敬愛高)が、アジア選手権の経験を糧にする。
1日、開催地の韓国から羽田空港に帰国。銀メダル獲得から一夜明け「2位という悔しい順位になりましたが、次につながるレースができた。今回の経験を生かして、もっと良いタイムが出せるようにしたい」と前を向いた。
初めてシニアの国際大会に臨み、決勝で自己3番目の2分0秒42。昨年7月に樹立した日本記録に0秒49と迫る好タイムで、同種目日本勢4大会ぶりの表彰台に立った。大会新記録で制した呉洪嬌(中国)には0秒34差で及ばなかったが、今季2度目の2分0秒台に「ちょっとずつレベルも調子も上げられている」と好感触を得た。
すでに9月の世界選手権東京大会の開催国枠エントリー設定記録は突破。通常の選考基準を満たす選手がいなければ、世界ランキングや日本選手権(7月4〜6日)の成績次第で初の世界選手権代表となる。自力内定には、日本選手権で3位以内となった上で8月24日までに参加標準記録(1分59秒00)を突破することが条件となる。
世界選手権へ向けて標準突破を目指す姿勢は変わらないが、心境には変化もある。5月11日の木南道孝記念(大阪)では2位となって号泣。そのレースを通じ「絶対タイムを出さないといけない気持ちになっていた」と気付きがあった。「今回は挑戦することを大切にして、のびのびと走ることができました」。アジア制覇には届かなかったが「80〜90点」と自己採点。「結構高め」とほほ笑んだ。
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今後は約2週間後の近畿高校総体(12〜15日)で800、1500メートルに出場し、2連覇がかかる日本選手権へと調整を進める。「日本選手権で2分を切れるようにしたい」と決意を口にした。
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