
ペットとして飼われることも多い亀。友人の家などで水槽で飼われている姿は、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。そんな亀について、実はあまり知られていない生態などを漫画としてX(旧Twitter)で投稿しているカメユさんの作品『「亀飼いしか知らない世界」な4コマまとめ。』が話題になっています。
カメユさんは長い期間、亀と一緒に生活しているようです。一般的な亀のイメージだと体に対して手足が短く、ゆっくり歩くように考えている人は多いでしょう。しかし、実は甲羅に隠された足は意外と長く、日光浴していると伸びるのだとか。
また、口のように見える部分は実は「くちばし」であることも紹介しています。しかも少しずつ伸びるようで、硬い皮膚のため自分で削って手入れしているとのこと。カメユさんが飼っている亀は前歯のようなものが出現して出っ歯に見えるというキュートな一面も見せています。
その他、亀も人間と同じように気分があるらしく、機嫌が悪い時は触ろうとしても逃げたり怒ったりするようです。触っても怒らない時はご機嫌とのことですが、あまり表情がないため、見ただけではわからないのでした。
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そんなある日、いつになくだらーんとしているカメユさんの亀。口が開いていたため非常に心配したそうですが、ただ寝ているだけだったようです。普段からスローなことも相まって、お騒がせな亀なのでした。
水中でも陸でも常に動き回っていて…
同作の作者であるカメユさんに、実際に飼っている亀のエピソードを聞きました。
ーその他にも亀についてのエピソードを教えてください。
亀は一見のんびりしているイメージですが、意外と活動的な一面があります。水中でも陸でも常に動き回っていて、「ここ通るの!?」という5cmくらいの隙間に、90°横になって突っ込んでゴリゴリいいながら1m通り抜けて出てきたり、たたんだ布団に爪を引っ掛けて垂直に登っていくこともあります(笑)。
ーでは亀の魅力的なポイントはどんな所でしょうか?
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動き回っているかと思えば、日光浴の時には微動だにせずリラックスしているんです。私がバタバタしているときほど、そののんびりとした姿に癒されます。
あくびをしたり手足をだらんと垂らして眠っていたりしている姿を見ていると、「本当に動物としてそれでいいの!?」とツッコミたくなると同時に、その可愛らしさに自然と笑みがこぼれてしまいます。
はじめて飼った亀は“動く石”に?
ーカメユさんどうして亀を飼い始めたのですか?
小学生のときにマンションでも飼いやすい動物だったため飼い始めました。亀は鳴かず手に入りやすく、丈夫ということで親に許しをもらいました。最初は手のひらサイズだった亀が、約19年経った今では1kg超えて、動く石のようになりましたね(笑)。
亀は長寿な生き物で、同じ時間をゆっくりと共有している感覚があります。人間が慌ただしくしている間も、亀は淡々と過ごしていて、その姿にとても癒されています。また、「ここまで一緒に過ごしてきた」という家族の一員としての愛着も、大切にし続ける大きな理由だと思います。これからさらに10年、20年と一緒にいられる可能性もあるので、大切に一緒に生きていきたいと思います。
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(海川 まこと/漫画収集家)