スマホより「ビデオカメラ」で残す理由「毎日の写真はスマホで撮っているけど、記念になる行事はちゃんと残しておいたほうがいいのかな…」。例えば、子供の中学生最後の文化祭や合唱祭。スマホでは撮れない、ズーム・手ブレ補正・音声収録に優れたビデオカメラを、BCNランキングの販売データから厳選します。2024年3月以降に発売された最新モデルの中から、家族の記録を残すためのビデオカメラの人気TOP3を紹介します。
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●なぜビデオカメラ?スマホとの違いを明確に
スマホのカメラ機能の高画質化が進んでいる今、なぜあえて“ビデオカメラ”なのでしょうか。その答えは「光学ズーム」「安定感」「録音性能」の三つにあります。
「光学ズーム」はスマホより、ビデオカメラの方が優れています。最新のiPhone 16 Proでも光学5倍ですが、最新のビデオカメラなら光学30倍前後あります。
いくらデジタルズームの倍率が大きくても、画質劣化はあります。はやりそのままの高画質で記録しておきたい大切なイベントは、光学ズームで保存しておきたいものです。
「安定感」では手ブレ補正が挙げられます。電子式が中心のスマホに対して、ビデオカメラは光学・空間光学・5軸補正など、手ブレを抑えるための高性能な機能を搭載しています。
映像の画質だけではなく「録音機能」も注目したいポイントです。マイク感度が高く、声や環境音をクリアに記録できるビデオカメラを選びましょう。
●最新データから厳選!光学ズーム付きビデオカメラ TOP3はこれだ!
家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」の25年3月の月次データから、「横型」タイプで24年3月以降に発売された最新機種を絞ってみました。
1位は、パナソニック「HC-V900-K」です。平均単価は6万9294円で、コスパ重視のハイビジョンモデルです。
2位は、パナソニック「HC-VX3-K(ブラック)」。4K対応モデルで、平均単価は9万8557円です。
3位も パナソニックの同モデルで色違いの「HC-VX3-W(ホワイト)」が入りました。平均単価はブラックよりも少しだけ安い9万8149円です。
●「撮るために買う」から「残すために持つ」へ
子供のイベントは、あと何回「笑顔を撮れる機会」があるでしょう?部活や受験、友達関係などで多忙になる高校生活が始まれば、親が子供にレンズを向けること自体、減るかもしれません。
小・中学生の今だからこそ、子供にレンズを向けて残せるものがあります。その“たった1本の映像”が、何年も先の家族にとっての宝物になるでしょう。
スマホで間に合っているようで、実は撮れていなかった“ちゃんとした記録”。 ビデオカメラでしっかりと残してみませんか?(ライター・レイ坂本)
レイ坂本
ITジャーナリスト。晋遊舎MONOQLO『クチコミ信者の銭失い』、週刊アスキー『ウイルスなんて死んじゃえばいいのに』、ラジオライフ『技適トラベラー』などのコラムを連載
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。