素敵なお宿ってなんだろう?デザインが素敵だったり、絶景が望めたりと…たくさんの要素が挙げられるけれど、「居心地のよさ」もそのひとつかもしれません。
今回ご紹介するのは、広島・尾道にある「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」。ホテルの敷地内に介護施設が入っている、少し変わったお宿で、「過去最高」だと絶賛する人が多いんです。
ちょっぴり早いですが、夏の旅行先の候補にいかがでしょう。
尾道のおばあちゃんとわたくしホテル/広島・尾道広島・尾道といえば、海と山に囲まれた坂の町。入り組んだ坂道が多い印象を持つ人も多いと思います。
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今回ご紹介する「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」は、JR新尾道駅からタクシーで約6分、またはJR尾道駅からタクシーで約12分のところに位置するお宿。海も坂道もない、三成(みなり)地区にあります。
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少し変わった名前ですが、実はホテルの敷地内に介護施設が入っているのが特徴。すべての人にとってやさしいケア環境が整えられた、“0.25倍速”ほどのスローな時間が流れる素敵な場所なんです。
24時間介護スタッフがいるため、介助が必要な人との旅行にもおすすめ。日常から離れて、自分だけのゆったりとした時間を過ごしたい人にもぴったりですよ。
チェックイン時には、おじいちゃん・おばあちゃんがお出迎えしてくれるかもしれません。
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客室は「されど、わたくし」「もしも、わたくし」「まるで、わたくし」の3タイプ。小さなお庭がついていたり、眺めのいい和室があったりと、それぞれデザインが異なります。
お部屋や曜日によって変動しますが、宿泊料金は1万8150円〜(1人利用)。
リビングとダイニングは共用スペースとなっており、手紙を書いたり、ソファで友人と話したりと、自由に使えますよ。天気のいい日の夜には電気をすべて消して、月明かりで過ごすのがおすすめなんだとか。
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介護×ホテルのおもしろさを体験できる、こだわりプラン「あなたとお茶時間」も用意されています。
チェックアウトの朝、介護施設のおばあちゃん・おじいちゃんとお茶を飲みながら、人生相談なんかもできちゃう。最後には、「おばあちゃん・おじいちゃんからの言葉」を集めた「一杯の、言葉のお守りチケット」がもらえるそうです。
プランは1日1組限定、宿泊日の30日前〜1週間前まで予約を受け付けているので、事前にご確認を。
“コトバの処方箋”がグッとくる…人生の先輩へ相談も
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「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」では、コトバとの出会いもケアのひとつと考えているそう。尾道市因島出身の作家・村上美香さんがふるさとを想ってつづった詩が、ガラス窓にデザインされています。
路地のお花や樹木のわきには「問いかけるコトバ」も点在しているので、ぜひ探してみてくださいね。
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古い活版棚には、48点の“コトバの処方箋”が入っているとのこと。「きれいなひとはよく笑う。」「好きに素直に。」など、心にグッとくるコトバがきっと見つかるはずです。
自身の心に響いた作品を持ち帰ることもできるので、旅の思い出に選んでみてはいかがでしょうか。
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さらに介護施設で過ごす人生の先輩たちへ、「秘密の相談」の手紙を出すことも可能。人生や恋、仕事など…他の人には言えないようなことも、素直に伝えられるかもしれません。
後日、ゆっくりのお返事にはなるそうですが、人生の先輩方がアドバイスのお返事をくれるそうですよ。
旅を終えたあとも余韻に浸れるなんて、とっても素敵な取り組みですよね。
夏休みに広島旅行を検討している人は、ぜひ「尾道のおばあちゃんとわたくしホテル」をチェックしてみてはいかがでしょう。
尾道のおばあちゃんとわたくしホテル 住所:広島県尾道市美ノ郷町三成1114-2 公式サイト:https://watakushihotel.com/ 公式Instagram:@watakushihotel