いわき信組に立ち入り検査＝加藤金融相

　いわき信用組合（福島県いわき市）が不正融資を長年隠蔽（いんぺい）していた問題について、加藤勝信金融相は３日の閣議後記者会見で、金融庁が同信組に立ち入り検査を実施していると明かした。同信組の第三者委員会が５月３０日に公表した調査報告書などを踏まえ、事実関係の確認をはじめ不正の全容解明が必要と判断したもようだ。加藤氏は「業務改善を強く指導し、改善に向けた取り組みを厳しく検証する」と述べた。

　第三者委などによると、いわき信組は遅くとも２００４年から、預金者に無断で開設した口座などを通じて業績不振の大口融資先に不正融資を行い、長年にわたり組織的に隠してきた。東北財務局は同信組に業務改善命令を出し、６月３０日までの改善計画の提出などを命じている。