3200万円脱税容疑で告発=通信回線の代理店―東京国税局

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2025年06月03日 12:01  時事通信社

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時事通信社

東京国税局=東京都中央区
 法人税など計約3200万円を脱税したとして、東京国税局査察部が法人税法違反などの容疑で、通信回線の代理店会社「ワールドネット」(東京都豊島区)と山中亮一代表(55)を東京地検に告発したことが3日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、同社は取引先に支払った販売紹介手数料を水増しするなどして、2023年11月期までの2年間で計約1億2600万円の所得を隠し、法人税と地方法人税計約3100万円を脱税。同年に虚偽の還付請求も行い、法人税など約100万円の還付を受けた疑いが持たれている。

 異なる通信事業者間の通話では、発信側が着信側に支払う「接続料」が発生し、回線を仲介した代理店には一部が手数料として支払われる。ワールドネットはこの仕組みを悪用し、取引先の会社などに報酬を支払って数千台の携帯電話などから電話をかけさせて、意図的に着信回数を増やす「トラヒック・ポンピング」を行っていたという。

 同社に書面で取材を申し込んだが、2日までに回答はなかった。 

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