
50代のAさんには20代の一人娘がいます。2人はまるで親友のように仲が良く、一緒に出掛けることはもちろん、娘の交際相手を交えて食事に出かけることも多いほどでした。娘が結婚して家を出た今でも、毎日メールは欠かせない良好な関係を築いています。
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そんなある日、Aさんのスマホに一通のメールが届きます。宛先を見てみると、なんと娘が数年前に交際していた男性からでした。彼とは家族ぐるみで遊びに出かけるほど仲が良かったものの、娘と彼は些細なケンカをきっかけに破局しています。
Aさんは不思議に思いつつメールを読んでみると、「付き合っていたときに娘さんに渡したプレゼントを返してほしい」という内容でした。彼の話では、娘にも連絡を試みていたが、破局の際にお互いに連絡先を消去していたため困っていたところ、何かあった時のためにAさんとも連絡先を交換していたことを思い出し、藁にも縋る思いで連絡してみたそうです。
彼の願いの理由などは追及せず、Aさんは「娘に聞いてまた連絡します」と彼に伝え、さっそく娘にも事情を説明します。すると娘は「え、気持ちわるっ!」と一蹴し、すでにプレゼントの類は捨てたと言いました。その後、彼にプレゼントはもう捨ててしまったことを伝えると、彼からの連絡は途絶えてしまうのでした。
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彼はなぜ今さら数年前に交際していた相手に、贈ったプレゼントを返すように言ってきたのでしょうか。心理カウンセラーの吉野麻衣子さんに話を聞きました。
元カレの狙いはまさかの接触要求? 行動の真意は
ーなぜ彼は交際相手の母に連絡をしてまで「プレゼントを返してほしい」と連絡をしてきたのでしょうか?
この行動には複数の心理的要因が考えられます。まず、別れてから数年経過していますが、彼の中では「未解決の感情」が残っている可能性が高いです。プレゼントという「物」は、彼にとって関係性の象徴であり、それを取り戻すことで心理的な区切りをつけようとしていると思われます。
統計的に見ても、20代前半の恋愛で交換したプレゼントを数年経ってから返却要求するケースは、単なる物への執着ではなく相手との接触機会を作りたいという隠れた動機があることが多いです。
もう彼と連絡したくない!…おすすめの対処方法は
ーAさんも娘も、彼とはもう連絡をしたくないそうです。もしも彼から連絡があった際にはどう対応するべきでしょうか?
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感情的にならず毅然とした態度で、かつ相手の気持ちにも一定の理解を示す対応が効果的です。例えば、「お気持ちは理解できますが、贈り物は受け取った時点で相手の所有物となります。法的にも返却の義務はありません。娘も新しい生活に集中しており、過去の関係に戻ることは考えていません。今後のご連絡はご遠慮いただければ幸いです。お互いの新しい人生のためにも、前に進んでいきましょう」のように返信することをおすすめします。
これは心理学的に「アサーティブコミュニケーション」と呼ばれる方法です。自分の境界線を明確にしつつ、相手を否定しない姿勢が重要です。
もし連絡が繰り返される場合は、一切応答せず完全に無視することも検討されるといいでしょう。心理学では「消去」と呼ばれる方法で、反応がないことで行動が自然に減少していくことが期待できます。
娘さんとお母さんの平穏な日常を守ることを最優先に考え、適切な距離感を保つことが大切です。
◆吉野麻衣子(よしの・まいこ)心理カウンセラー/株式会社SMART BRIDAL代表取締役社長 心理カウンセラー、臨床心理療法士であり、戦略的に婚活をサポートする株式会社SMART BRIDALの代表取締役社長を務める。Domani、ゼクシィなど女性誌へ多数執筆。ミセスコンテスト世界大会優勝者としてモデル活動も行いながら、全国の独身男女の人生設計をトータルサポート中。
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(まいどなニュース特約・長澤 芳子)
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