鎮静化する気配が感じられない物価高──休日のお出かけは控える、外食が減った、等々、生活への影響が大きいかもしれない。そうした中、パーソルキャリア（東京）が運営する調査期間「Job総研」はこのほど、社会人20〜50代の男女378人を対象に「2025年 休み方実態調査〜物価高編〜」を実施した。調査期間は5月2日〜5月7日。
それによると、まず、物価高が及ぼす休日の過ごし方への影響に関しては「影響している」が84.1%と大多数を占めた。その内訳は「とても影響している」が30.7%、「影響している」が30.4%、「どちらかといえば影響している」が23.0%だった。
具体的な影響については「外食や外出の頻度を下げた」が48.4%で最も多く、「家で過ごす時間が増えた」が47.2%、「旅行回数や遠出を控えた」が43.1%で続いている。物価高は人々の節約志向を高めているようだ。休日の支出を負担に感じる人は73.6%にのぼっている。そのため、休日の過ごし方は「お金をかけなくなっている」人が78.3%を占め、なかでも2割近い19.1％の人が「とてもお金をかけなくなっている」と答えていた。
さらに、「収入」と「休み」どちらを選ぶかを聞くと「収入派」が57.6%で半数を占めたものの、「収入が増えるなら休みを減らすか」という問いには「減らすと思う派」が46.6%、「減らさない派」が53.4％という結果になった。収入は増やしたいものの、休みを減らすことにはためらいを見せる人もいる様子だ。休みを減らすと答えた人に理由を聞くと、「将来の貯蓄を増やしたい」が49.4%で最多となり、次いで「稼げるうちに稼ぎたい」が48.3%。休みを減らさないと答えた人の理由は「心身の健康を優先したい」が70.3％、「体調を崩す恐れがあるから」が50.0％ だった。
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全員に、収入を増やすための休日出勤や副業をしたいかと聞くと、「とてもしたいと思う」が13.2%、「したいと思う」が17.7%、「どちらかといえばしたいと思う」が29.9%と、約6割が収入増のために働く意向を示している。‟せっかくの休日”を大切にしたい半面、物価高で収入を増やしたいという悩ましい気持ちが調査結果に表れているようだ。
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