台湾の台北市で開催された「COMPUTEX TAIPEI 2025」。日本でASUS JAPANを展開しているASUSTeK Computer(以下ASUS)のブースでは、Copilot+ PC準拠の新型NUCやAI関連製品に加え、ミラノデザインウィークに出展した特別デザインのCeraluminum(セラルミナム)天板、コスメブランドとコラボしたアロマPCなど面白い展示が見られた。その模様をレポートしよう。
●デザインの本場に挑んだセラルミナム天板
セラルミナムは、ASUSが独自に開発したというセラミックとアルミニウムを融合させた新素材だ。硬度が高く、耐摩耗性や耐食性にも優れており、美しい外観を長く保つことができるという。100%リサイクル可能で、サステナビリティーの観点からも優れている。
2024年のCOMPUTEX TAIPEIで初披露され、その後日本で発売された「ZenBook S 16」や「ZenBook SORA」などに採用されているが、どちらも薄型軽量でありながらしっかりとした剛性があり、見た目の美しさや手触りの良さと汚れにくさ、傷の付きにくさといった機能性を両立させた仕上がりに、PC向けのマテリアルとしての相性の良さを実感できる。
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今回のASUSブースでは、そのセラルミナムの美しさにフォーカスされていた。2025年2月にイタリアのミラノで開催されたミラノデザインウィークのために用意した特別デザインの天板があった。いずれもエレガントな配色に特殊な加工を施しており、一味違った仕上がりとなっている。
なお、これらは出展用のプロトタイプで、量産ができるかについては「可能性を検証中」で「仮にできるとしても2027年」ということのようだ。
●日本では売らないの? コスメブランドとコラボしたお洒落なアロマPC
個人的に一番面白いと思ったのが、中国で展開されているというノートPC「Adol 14 Air Fragrance Edition OLED」で、天板から香りが出てくるという面白製品だ。
香りが出ることの付加価値については人それぞれだと思うが、デザインやカラーリングが洒落ている。特に、若者に人気があるコスメブランドの「ANNA SUI」とコラボしたという特別モデルの細部まで凝ったデザインには引きつけられた。
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このコラボモデルは、淡く輝く薄いパープルという珍しいカラーリングに、天板やパームレストなどにエレガントなパターンを繊細にプリントしている。雑に見ただけでは見逃してしまいそうなさりげなさ、余白の残し方が印象的だった。
●Copilot+ PC準拠/E Ink天板などさまざまなNUC
デスクトップPCでは、Copilot+ PC準拠のNUCが3モデル展示されていた。「NUC 14 Pro AI+」と「NUC 14 Pro AI」は、Core Ultra 200Vシリーズ(開発コード名:Luna Lake)を搭載し、前者はE Ink天板にグラフィックスやメッセージなどを表示できるのが特徴だ。また「ExpertCenter PN54」は、AMDのプロセッサを搭載するCopilot+ PCだ。
CPUにCore Ultr 200Hシリーズ(開発コード名:Arrow Lake-H)を搭載する「NUC Pro 15」シリーズ、Core Ultra 200HXシリーズ(開発コード名:Arrow Lake-HX)とNVIDIA NVIDIA GeForce RTX 50シリーズ Laptop GPUを搭載する「NUC 15 Performance」など多彩なラインアップをそろえ、多様なニーズに応えられることをアピールする内容だった。
●その他の展示
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最後に、気になったその他の展示製品も見ていく。
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