インテルが動向を注視する(左)セスク氏と(右)デ・ゼルビ氏 [写真]=Getty Images インテルはシモーネ・インザーギ監督が退任する可能性を考慮し、後任候補として2名をリストアップしているようだ。2日、『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアが伝えている。
2021年夏に就任したS・インザーギ監督の下で安定した成績を収めているインテル。2年連続でコッパ・イタリアとスーペルコッパ・イタリアーナの国内2冠を達成すると、昨シーズンは3年ぶりにスクデットを奪還。優勝こそ叶わなかったが、直近3年間で2度のチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に導くなど優れた手腕を発揮している。
現行契約を2026年6月末まで残しているS・インザーギ監督だが、サウジ・プロフェッショナルリーグ屈指の強豪アル・ヒラルからの関心が明らかに。年間2000万ユーロ(約33億円)という破格の条件が提示されており、現地時間3日にはインテル首脳陣と自身の将来に関する会談が行われる予定と報じられている。本人は「クラブのみんなと冷静に話し合う時間は取れると思う」と明言を避けており、進退は依然として不透明な状況だ。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、アル・ヒラルはS・インザーギ監督の引き抜きに自信をのぞかせており、近日中に合意に達することができると考えているようだ。
インテルはS・インザーギ監督の続投を最優先事項としているものの、引き留めに失敗した場合に備えて後任候補をリストアップしているとのこと。報道によると、コモを率いるセスク・ファブレガス監督とマルセイユを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督が有力候補となっているようだ。両者ともに現在のクラブとの契約を残しているが、就任を打診された場合には前向きに検討する可能性が高いという。
また、ジェノアのパトリック・ヴィエラ監督やパルマ・カルチョのクリスティアン・キヴ監督というOBの2人も新監督候補となっているようだ。