安田記念2025に出走予定のレッドモンレーヴ(23年10月撮影、ユーザー提供:ナオンタスさん) 名牝エアグルーヴ一族の孫となるレッドモンレーヴ(牡6、美浦・蛯名正義厩舎)が、安田記念(3歳上・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。
レッドモンレーヴは父ロードカナロア、母ラストグルーヴ、母の父ディープインパクトの血統。母は1戦1勝で無念の引退となったが、無事ならGIを意識できる逸材だった。そして祖母のエアグルーヴは96年のオークスと97年の天皇賞(秋)、曾祖母のダイナカールは83年のオークスの覇者。一族にはルーラーシップやアドマイヤグルーヴ、ドゥラメンテやオレハマッテルゼなど、GI勝ち馬がズラリと並ぶ。
ここまで20戦5勝。23年の京王杯スプリングCで重賞初制覇。その後は勝利がなく、浮き沈みの激しい競走成績だが、23年の富士Sで2着、24年の京王杯スプリングCで2着に食い込んでいる。要は気持ち一つ。付け加えれば東京だと切れが増すイメージだけに、噛み合えばGIでも上位争いできていい。
エアグルーヴの一族は自身も含めてJRA・GIを7勝しているが、全て1800m以上。1600mは延べ12頭が走り、03年の桜花賞のアドマイヤグルーヴ、今年のフェブラリーSのミッキーファイトの3着が最高着順となっている。レッドモンレーヴが強豪を撃破し、一族に新たな勲章をもたらすことを期待したい。