「ラグジュアリーとファッションの境界線はどこにあるのか」バレンシアガがデムナ最後のコレクションを発表

　「バレンシアガ（BALENCIAGA）」が、デムナ（Demna）による最後のプレタポルテコレクション「BALENCIAGA BY DEMNA “EXACTITUDES”, THE SPRING 26コレクション」を発表した。

　2026年スプリングコレクションのイメージは、デムナがロッテルダム在住の写真家アリ・ヴェルスルイス（Ari Versluis）とスタイリストのエリー・イッテンブローク（Ellie Uyttenbroek）と共に制作。デムナは、さまざまな社会的集団のドレスコードに着目し、それを体系的に記録した2人の写真集「Exactitudes」が、これまでの自身のファッションアプローチに大きな影響を与えてきたと語っている。
　コレクションルックでは、デムナが手掛けてきた35のコレクションから選んだアイテムに加え、デムナのワードローブからピックアップしたものやガーメントを使用。シルエット、ボリューム、アティチュードといった彼のスタイルを定義してきた要素を通して、「現代のワードローブとは何か」、「人々は実際に何をどう着ているのか」、そして「ラグジュアリーとファッションの境界線はどこにあるのか」といった問いを投げかけた。

　また、コレクション発表の一環として、ブリトニー・スピアーズ（Britney Spears）とコラボレーションした「Balenciaga Music | Britney Spears シリーズ」をバレンシアガ 青山、バレンシアガ 銀座、公式オンラインストアで発売した。Tシャツ（15万7300円）やパーカー（24万2000円）、シルクフラッグ（14万8500円）、ピアス付きキャップ（11万円）など、ヴィンテージアルバムグッズ風の加工や手書き風アートワークを特徴としたアパレルをラインアップしているほか、ブリトニーが選曲したプレイリストをApple MusicやSpotifyで配信。バレンシアガのサウンドを手掛ける作曲家・BFRNDによる「Gimme More」と「Oops!... I Did It Again」の新リミックスを収録したEP「Britney4ever」もリリースした。

　また、デムナによるバレンシアガの10年間を振り返るレジュメ展「Balenciaga by Demna」展を、6月26日から7月9日まで、パリ・セーヴル通り40番地のケリング本社で開催。展覧会は、デムナ最後のプレタポルテコレクション「Balenciaga by Demna “Exactitudes” Spring 26」をもとに構成し、彼のスタイルを特徴づけるデザインやシルエット、表現の姿勢などを反映するという。なお、一般来場者は公式サイトでの事前登録が必要となる。

■バレンシアガ公式オンラインストア ■「Balenciaga by Demna」展会期：2025年6月26日〜7月9日所在地：40 rue de Sèvres 75007 Paris, France公式サイト（事前予約用）