
■第94回日本学生陸上競技対校選手権 1日目(5日、岡山・JFE晴れの国スタジアム)
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日本インカレが開幕し、日本体育大学のフロレス・アリエ(21)が女子100m予選と女子400m予選に出場し、ともに予選を突破、準決勝へと駒を進めた。
学生日本一を決める戦い、日本インカレ初日。前回大会で200m、400m2冠に輝いたフロレスは午後2時10分過ぎ、この日最初のレースとなる100m予選に臨んだ。スタートから飛び出し先頭に立つフロレス。50m過ぎで、甲南大の藏重みう(21)に抜かれたものの、11秒85(+0.3m)の2着でフィニッシュし、準決勝進出を決めた。
約1時間半後に行われた女子400m予選にも出場したアリエ。100mを過ぎた辺りでグングン加速し、200m付近でトップに立つ。最後の直線でもスピードを緩めることなく、53秒75の組1着でフィニッシュ、全体でもトップで準決勝進出を決めた。
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「53秒台が出るとは思っていなかったので、走り自体はいいんじゃないかなと思ってます」と、400mのレースを振り返ったアリエ。「もうちょっとスピードに乗れたらタイムは出てくると思うので、最初からスピードに乗る形でレースを展開していきたい」と準決勝へ向けて意気込んだ。本人は、あくまでも7月の日本選手権を見据えていると語り「去年出れなかった日本選手権への思いが強いので、日本選手権でいい結果を出したい」と決意も述べた。
5月3日の静岡国際では千葉麻美が2008年に出した日本記録(51秒75)を17年ぶりに上回る快走を見せ、51秒71をマークした。フロレスは現在ペルー国籍で、日本国籍取得申請中のため、日本新記録にはならなかったものの好調を維持している。