
■FIFAワールドカップ2026アジア最終予選・グループC オーストラリア 1ー0 日本(5日、パース・スタジアム)
サッカー日本代表(FIFAランク15位)はW杯アジア最終予選の第9節、アウェイでオーストラリア(同26位)と対戦。メンバーを大幅に変更し、9人がアジア最終予選初先発、俵積田晃太(21)、 鈴木唯人(23)、平河悠(24)が良い動きを見せたがゴールを奪えず、終了間際にオーストラリアにゴールを決められて、アジア最終予選初黒星。2009年以来、16年ぶりにオーストラリア戦の敗戦となった。
史上最速で8大会連続8度目のW杯進出を決めた森保ジャパン、最終予選も残り2試合となった。スタメンはGKに谷晃生(24)、DFは関根大輝(22)、渡辺剛(28)、町田浩樹(27)の3人。MFに佐野海舟(24)、藤田譲瑠チマ(23)、 鈴木唯人(23)、平河悠(24)、鎌田大地(28)、俵積田晃太(21)。FWには大橋祐紀(28)。関根・平河・俵積田の3人がA代表デビュー、そして、佐野海舟など9人が最終予選初先発となった。久保建英(24)、遠藤航(32)はベンチスタート。
森保一監督(56)は前日の会見で「明日先発するメンバーは日本代表への生き残りのために、自分がより成長するために、強い気持ちを持って、パワーを持ってプレーしてくれると思う」と語った。
オーストラリアは勝ち点13でグループ2位、日本のホームでの試合は1対1のドローに終わっている。ホームで負けられないオーストラリア相手に大幅にメンバーを替えて新戦力で挑んだ森保ジャパン。
|
|
前半からA代表デビューとなった左サイドの俵積田が積極的に仕掛けて持ち味を発揮した。右サイドでも関根と平河、中央の佐野海舟と大橋もいいコンビネーションを見せた。
前半28分には町田から鈴木に縦パスが入ると、鈴木は持ち込み右足で狙ったがゴール右に外してしまった。鈴木は頭を抱えて悔しい表情を浮かべた。前半37分にはルーズボールを右サイドの平河が拾い、右足でミドルシュートを放ったが、わずかにゴール左に外れた。42分には左サイドの俵積田のパスを鎌田が受けると細かいステップでディフェンスを翻弄し、右足で狙ったが決まらず。
前半は大幅にメンバーを替えて挑んだ日本だったがボール支配率は69%、試合を優位に進めていたがゴールは奪えず、スコアレスで折り返した。
後半、日本は町田に替えて瀬古歩夢(24)を投入、オーストラリアは2人メンバーを替えてきた。後半に入っても日本は前線からオーストラリアにプレッシャーをかけて、攻撃の形を作らせなかった。
後半16分には中央の藤田から大橋へ縦パスが出ると、大橋が持ち込んでシュートを放ったが右に外した。後半20分には俵積田と佐野海舟に替えて背番号“10”を背負った久保建英(24)と中村敬斗(24)を投入。
|
|
29分には途中出場の中村が左サイドから切り込むと、逆サイドの平河に合わせたが相手にクリアされてしまった。35分にはルーズボールを久保が拾うと、ワンフェイントでディフェンスをかわすと右足で狙ったが、決まらず。その2分後には瀬古が左サイドを上がって中央の鈴木に合わせたがここも決まらなかった。
しかし、終了間際、オーストラリアに左サイドを深く破られると、中央へマイナスのパス、日本ディフェンスは反応できず、ベヒッチにゴールを決められてしまった。アジア最終予選に入って9人は初先発となった日本代表は俵積田、鈴木、平河など積極的なプレーでアピールしたが、最後の最後にオーストラリアにゴールを奪われて、アジア最終予選初黒星、2009年以来、16年ぶりにオーストラリアに敗れた。