日本代表相手に16年ぶり勝利を収めたポポヴィッチ監督[写真]=Getty Images 日本代表は5日、FIFAワールドカップ26アジア最終予選の第9節でオーストラリア代表と対戦し、0−1で敗戦を喫した。
16年ぶりに日本代表に勝利したオーストラリア代表を率いるトニー・ポポヴィッチ監督は、試合後に劇的な勝利を振り返り「最後に素晴らしいゴールが生まれた。90分に左サイドの選手が下がりながら、決定機をものにした。このゴールはチームの自信の表れだ。そして、彼らにはもっと期待することができる」とコメントした。
この試合、前半は非常に堅い守備を構築し、日本に決定機を作らせなかったが、中盤でのボール奪取に問題もあり、良い形で攻撃の形を作ることができないでいた。ハーフタイムに選手を2名入れ替えるなどテコ入れをしたが「交代した選手たちを責めるつもりはない。ただ、ボールに対して後手に回っているように感じていただけだ。チャレンジやデュエルに勝てなかった。もっと力強く、もっと活気とエネルギーを生み出そうとした」と、その狙いを語った。
それでもゴールが生まれない中で80分には最後のカードとしてダニエル・アルザニを投入。ポポヴィッチ監督は「ダニエル(・アルザニ)がやってきた。交代した選手たち全員がインパクトを残してくれた」とコメント。すると流れが変わり、90分にアジズ・ベヒッチが決勝ゴールを記録し、日本相手に16年ぶりに勝利することができた。
「日本に勝つことができた。しかもホームで、そして土壇場でだ。これ以上ない最高の展開だった」と振り返ったポポヴィッチ監督。大きな勝ち点3を積み上げて、最終戦のサウジアラビア代表戦へと臨む。「まだ1試合残っている。感情は昂っている。今、とても誇りに思っている」と感情の昂りを隠さない指揮官は「この試合を観たオーストラリア人は皆、今夜オーストラリア人としての誇りを持っているはずだ。この喜びを誰にも邪魔されたくはない」と喜びを露わにしつつも、「サウジアラビアでは、まだやるべきことが残っている。良い形で締めくくりたい」と、最後の戦いへ気を引き締めた。
今節のサウジアラビアの結果次第では6大会連続7度目のワールドカップ出場権獲得が決定。サウジアラビアが勝った場合でも、勝ち点差3で最終戦の直接対決に。次戦は10日(火)27時15分から、アウェイで今予選の最終戦となるサウジアラビア代表戦に臨む。
【動画】諦めの悪いオーストラリアが90分に劇的ゴールで日本代表撃破
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