W杯出場を決めた韓国代表(画像は3月のオマーン代表戦)[写真]=Getty Images FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループB第9節が5日に行われ、イラク代表と韓国代表が対戦した。
ここまでの8試合で4勝4分を記録し、勝ち点「16」の首位に立つ韓国代表。最終予選で無敗を維持する“アジアの虎”は、今節の結果次第で本大会への出場が確定する。対するは、3勝3分2敗の3位イラク代表。1986大会以来のワールドカップ出場権獲得を目指し、ホームに難敵を迎え撃つ。なお、先にキックオフを迎えた2位ヨルダン代表は3−0でオマーン代表を撃破。イラク代表が敗れた場合、韓国代表とヨルダン代表の本大会出場が決まる。
試合は序盤から一進一退の攻防が続いたものの、24分に大きなターニングポイントが訪れる。チョ・ユミンのトラップが浮き球となり、ボール奪取を試みたアリ・アル・ハマディが左足を高く振り上げる。すると、ヘディングを狙ったチョ・ユミンの顔面にスパイクの裏が激しく接触。主審は一度イエローカードを提示したが、オンフィールドレビューによってレッドカードに変更となり、イラク代表は早い段階から10人での戦いを強いられることになった。
攻勢を強める韓国代表は、36分に敵陣左サイドでフリーキックを獲得。キッカーを務めたイ・ガンインが鋭いクロスを蹴り入れると、ゴール正面に飛び込んできたイ・ジェソンがフリーでヘディング。完璧に合わせ切ったが、ボールはクロスバーに嫌われた。さらに前半アディショナルタイム、左サイドを抜け出したイ・ジェソンがクロスを供給。相手のクリアを韓国代表が右サイドで拾い、ボールを持ったイ・ガンインがカットインから左足を一振り。しかし、またもボールはクロスバーに直撃してしまう。
そんななか、63分に韓国代表がスコアを動かす。ポゼッションで相手を押し込みつつ、左サイドを突破したムン・ソンミンが大きなクロスを入れる。大外のソル・ヨンウがボールを収めてバックパスを出し、イ・ガンインが左脇のキム ジンギュに配球。トラップで前に運びながら右足でネットを揺らし、韓国代表が先制した。さらに82分、スルーパスに抜け出した
チョン・ジヌがボックス右角からアーリークロスを送り、オ・ヒョンギュが合わせて追加点を挙げる。
結局、そのまま試合は2−0で終了。勝利した韓国代表が11大会連続のW杯出場を決めた。また、この結果によりヨルダン代表のW杯初出場も確定した。アジア最終予選の最終節となる次戦、イラク代表はアウェイでヨルダン代表、韓国代表はホームでクウェート代表と対戦する。
【スコア】
イラク代表 0−2 韓国代表
【得点者】
0−1 63分 キム ジンギュ(韓国代表)
0−2 82分 オ・ヒョンギュ(韓国代表)